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単なる好奇心であって、 下心ではない…つもりだ - 超怖い話 実話

単なる好奇心であって、 下心ではない…つもりだ

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朝出勤時に高校の横を通るんだが、
校舎周りの塀側にある学校向けのバス停に
いつも女子高生が佇んでいる

通りすがりに見掛けるだけで
特に気に止めて無かったんだが、
ある日おかしい事に気付いた

その子一人きりでバス停にいる時は
バスが留まらないんだ

気になって見るようにしたら
一度や二度とじゃない

そういう状況を何度も見掛けた

彼女はいつも空を見上げて
バス停で佇んでいる

俺は通りすがりでしかないので、
ただ見掛けているだけだ

人間不思議なもんで
気になってくると興味が出てくる

なるべくその子を見られるように
少し早めに出勤したりしてみた

単なる好奇心であって、
下心ではない…つもりだ

数日間、数週間と見ている内
さらに気付いた

バス停の女子高生は服装が変わらない

いつも空を見上げている

そしてバスが留まらない

これが全く変わらないんだ

他の待ち合い人が居て
バスが留まると
彼女もつられるようにバスに乗る

乗ると言ったが、
これは滅多に見れなかった

まるでヒッチコックの裏窓みたいな感じだが、
そんな観察を何ヵ月か繰り返した

そんなある日の事、
いつも通りにバス停を通りかけると、
女子高生の後ろに変な爺さんがいた

俺はいつもの待ち合いだなと思いながら
通りすがった

ふと爺さんが変な動きをしたなと思った次の瞬間、
女子高生が折り畳まれるように
爺さんに吸い込まれてしまった

余りにも訳の分からない様子で、
えー?!と声を出してしまった

そしたら爺さんは
さっと足早にその場を去って行ってしまった

俺はぽかーんとしたまま立ちすくんでしまって、
その日遅刻した

それ以降、
バス停に女子高生は現れなくなってしまった

あれは一体何だったんだろうと今も思う

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2019.09.29|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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