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【超怖い話 実話】私ではなく父の記憶 短編 - 超怖い話 実話

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【超怖い話 実話】私ではなく父の記憶 短編

私は物心ついた頃から中学生まで、

年に1、2回同じ夢を見ていたんです。

その夢の内容は、どこかのビルに

入って出て行くという夢です。

IMG_2035.jpg


入る時は裏口みたいなドアから入り、通路を抜けてさらにドアを開けるとゲーセンになってます。
内容はそれだけなんですが、何回も見たのではっきり覚えていました。

月日は経って・・・。
私は高校を卒業して車の免許を取り、母と練習を兼ねて遠くまでドライブに行ったんです。
信号待ちをしている時に、ふと手前左側に夢で見たビルと全く同じビルがあったんです。

私:「あっ!あのゲーセン!」

私は思わず声に出してしまいました。

母:「え?ゲーセンって?」

私はビルの方を指差し、興奮して言いました。

私:「ほら、あのゲーセン!夢で見たんだよ!」

母は首をかしげていました。

母:「ゲーセンのようには見えないけど?」

私は信号が青になると左にウインカーを出し、そのビルの駐車場に車を停めました。
よくよく見ると、ビルの1階には消費者金融の看板が。
エレベーターの横の案内にもゲーセンはありません。

外観は全く一緒なのに、中身は違う。
何だかすごくモヤモヤしました。

私:「違う、この入り口じゃないんだよ。たしか裏口から入るとゲーセンがあるの!」

ビルの後ろ側に行くと、やっぱりありました。
夢で見たのと全く同じ。
興奮していたので勝手にドアノブを回してしまいましたが、カギが掛かっていて開きませんでした。

母が不思議な顔をして見ていたので、車に戻って説明しました。

母:「昔ゲーセンがあって、つぶれちゃったのかもしれないね」

母:「でもゲーセンがあっても、そんな小さな時に連れて行った覚えはないけど」

私:「もしかしたら、お父さんがこっそり連れて行ったのかも」

家に帰って、すぐに父に話しました。
すると、父は何か思い出したように言いました。

母:「あーあのビルかぁ、たしかに古いゲーセンがあったよ。俺が大学生の頃に、半年ぐらいバイトしてたんだ。全然客もいないし、つぶれちゃったよ。だけど、お前が産まれるずっと前の話だぞ?」

もうその夢も見ることはなくなりましたが、明らかに私の記憶ではなく父の記憶でした。
本当に不思議です。


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