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【怖い話 実話 本当にあった怖い話】なんて言うか良くファンタジー系の映画 長編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 本当にあった怖い話】なんて言うか良くファンタジー系の映画 長編

数日前に、居間でテレビを見てたら

玄関チャイムを激しく連打されました。

けたたましい呼び出し音に

俺はちょっとキレぎみに玄関に向かったんですが、

IMG_2271.jpg


我が家の玄関の扉はすりガラスになっていて、
外に立っている人の背恰好くらいは判るもんだけど
いつもはモザイク調に見える来訪者のシルエットが
その時はなかったんですね。

あれ?確かに鳴ったよな。

とかって鍵を外して玄関の戸を開けたのに
そこにはなんにもいない。

庭にも庭から伸びる細い道路にも、
それどころかその一つ向こうの国道にさえも
人っ子一人居ないんですね。

子供のいたずらかな?

と俺は大して気にも留めずに
居間に戻る事にしました。

テレビの続きが気になったんです。

そしたらさっきまで熱心に洗濯物を畳んでいた母が
居間の入り口に仁王立ちして
何故か俺を睨んでるじゃないですか。

俺があまりの形相にビビりつつも何事かと聞くと、
母は意味不明な事を言い出したんですね。

「あんたさっき開けちゃったでしょう?玄関。」

「開けたけど?」

当然のように俺が答えると、
母は呆れた顔になり、
そっぽを向いてしまいました。

訳の分からん女だと思いつつも
コタツに潜った俺の意識は
気になっていたテレビの続きに集中して行きました。

それから30分くらい経ったでしょうか。

テレビは終り、
母は台所で夕食を作っていました。

後ろから日本食の良い匂いがしてきます。

今日の夕食は親子丼だろうと勝手に予想をつけ、
喉の渇いた俺は台所の偵察がてらに
冷蔵庫から緑茶のペットボトルを取り出して
キャップを捻ります。

いざ飲まんとした時、
母が後ろの方で何か言いました。

水音に掻き消されて
最後は良く聞こえなかったけど、多分

「あんたが開けちゃったから入ってk@hwm;p」

とか言う俺の行動に対する不満の愚痴だったようです。

その日の夕食は俺の予想通り親子丼で、
俺は何事もなく無事に夕食を済ませ就寝しました。

次の日の朝、いつもは爽やかに訪れるはずの目覚めが
何故か一向にやってきません。

むしろ身動きがとれないほどに息苦しいくらいでした。

もしやこれが金縛りという奴か!と
臆病な俺は一瞬でガクブルし、
それでも正体を見極めるべく薄く瞼を開けました。

弟でした。

隣の布団で寝ている筈の弟が
最高に不機嫌な顔で俺の腹部を脚で圧迫しています。

通りで苦しい筈です。

俺は怒りも露に飛び起きて、
不機嫌な弟にこの狂行の理由を問い質しました。

すると弟は訳の分からない言い訳を始めました。

「お前の所為で俺は一睡も出来なかった。
謝るならお前さんの方だ。」

(゚д゚)となった寝起きの俺に、弟はさらに

「お前が入れたのに何で俺の所に来るのか全く訳が分からない。」

と電波な発言をかましました。

俺としましては何も連れて来たつもりは無いし
なんでそんな物でお前が睡眠不足になるんだと釈然としません。

しかし寝起きだったからか俺は

「何それ、どっから来たの?」

と知性の欠片も無い反応を返してしまいました。

弟はそんな俺に呆れ果てた様子で頭を振り、
そこから、と俺の布団の丁度頭の左にある
入り口のドアを指差しました。

そこでまた俺は(゚д゚)です。

そして全く状況の飲み込めない俺を差し置いて、
弟は朝食を食べるべく
さっさと台所に下りて行ってしまいました。

俺も何時までも部屋で一人
上記のような顔をしている訳にも行かないので、
とりあえず弟の後を追います。

居間に行くと、
弟はカップラーメンを貪りながら
疲れた顔をして母と話をしていました。

母は俺の存在に気付くとまたあの呆れた顔をし、

「ほらみなさい。
あんたが開けたから入って来ちゃってた」

「まだ居たらどうするの。
●●(弟名)も困るし母さんも困るんだよ。」

と一気に捲し立てました。

母の話によると
どうやら俺はあの時何かを
家の中に入れてしまったようです。

そして弟が言うにはそれは夜、
部屋に入ってきて
夜中じゅう弟の横に居たらしいのです。

ぞっとしました。

おばけとかオカルトな方面にじゃありません。

家族にです。

俺の目にはおばけなんかは見えません。

見えたのは居ないものを居ると言い、
それに魘されキレる壊れた家族でした。

居間を後にした俺は一人寂しく部屋に篭り、
精神に変調を来たしてしまったに違いない母と弟の行く末を思いました。

鬱状態のまま夕食の時間を迎え、
俺は気まずい心情で飯を食い
また部屋に篭りました。

部屋に篭ってみたものの、
いつもは弟と笑って見ているバラエティー番組も
母につきあって仕方なく見ていたドラマも、
一つも楽しくありません。

家に居るのも哀しくなり、
俺は近所のレンタルビデオショップに行きました。

暫くそこで時間を潰しましたが、
結局何も借りる気がせず
入り口横の自販機でお茶だけ買って
その場を後にしました。

家に帰るまでの道がかなり長く感じられました。

それでも暫く歩くと我が家の明りが見えてきます。

家族はあんなに壊れてしまったのに、
こうやって外から眺めると
いつもと何ら変わらない明りを灯していて、
母と弟の言動が脳裏に蘇り
俺はなんだか泣きたくなりました。

最初の方で書いた通り、
我が家の庭からは細い道路が伸びています。

俺はそこを歩いていた訳ですが、
そこまで来ると部屋の明りで
暗い外からはカーテン越しの家具のシルエットとかが見えたりします。

弟は部屋に戻っているようで、
俺の部屋からは薄黒い人型のシルエットが見えました。

もう少し歩くと部屋の影はさらに濃く見え、
弟はどうやら着替えをしているようで
上着を着るような動作をしています。

俺は下を向いて歩きました。

弟を見たくなかったからです。

街灯に照らされた足元ばかりを見て歩いて、
細い道から庭に入りました。

足取りが重くなってきます。

窓を見上げると、
弟はまだもたもたと服を着ていました。

居間からはテレビの音声と笑い声。

母と父、弟が笑っています。

そこで俺はやっと異変に気付きました。

俺に弟は2人いません。

つまり居間に家族が集まっている今、
俺の部屋には誰もいない事になるのです。

窓を見上げました。

それはまだシルエットだけで服を着ています。

いや、服を着るような動作を続けています。

家の中には確かに何かが居たのです。

俺は玄関に飛び込みました。

最後に見上げた窓の中では
まだそいつが腕をぶらぶらさせていました。

俺はそのあと弟に付いてきてもらって、
部屋を確認しに行きました。

部屋の中では勿論誰も服を着ていたりはしませんでした。

その日は何事も無く眠れました。

と言っても俺は死ぬほどガクブルしていて
ろくに眠れはしなかったのですが。

そしてつい先日の話です。

こんどは母の部屋に来たそうです。

と言っても金縛りにあったとかそう言うのではなく
鏡に映ったと言うのです。

俺には良く分からないし
はっきりと見えもしないのですが、
そいつは確実に我が家に今もいます。

何よりも一番不思議なのは
あの服(上着)を着る時のような動作です。

腕をぶらぶらさせながら肩を揺らすあの動作は
思い出しただけで今でもぞっとします。


シルエットでしか自分は見た事がないのですが、
上着の片方に袖を通して
袖を通した腕の方をぶらぶらさせて
反対の腕でもう一方の方の襟を掴んで居る感じ。ですかね。

それでもっていかり肩で左右に揺れてました。

なんて言うか良くファンタジー系の映画で
巨人が出てくるときのあの歩き方です。

細かな色とか顔?とかは
肝心の我が家の見える人達、
教えてくれないのです。

分からない方が良い、
とか言うあのお決まりの台詞を吐かれます。


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