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【怖い話 実話 一番怖い話】口に出してはいけないような気がした。 短編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 一番怖い話】口に出してはいけないような気がした。 短編

「ボールあった!」

Aがやっと見付かったと安堵の表情をしながら、

僕に呟いた。

僕も、やっと帰れると安堵の表情をAと同じように見せた。

IMG_1736.jpg


するとAが、

「おい、あれ誰だよ」

Aの言葉に桜の木の下を見ると、
年は40代前半くらいのスーツを来たサラリーマンが、
桜の木を見上げながらブツブツ呟いています。

俺は気持悪かったのでAにボールを取りに行かせた。

すると、Aが足早に戻って来ました。

Aは頭を傾げながら、
何か考えたような表情をしている。

俺が、

「あのオッサン何て言ってたの?」

と聞くと、

「うーん。良く聞こえなかったんだけど、

『最近のガキは、木を見ねえ。
一体どんな教育受けてんだ。
最近のガキは最近のガキは木を見ろ』

ってさ、ずっと同じこと呟いてんだよな。
俺の事何かまるで気付いてねぇの」

と、不思議そうに話した。

俺は、

「まぁ、只の変質者だろ?帰るべ」

とその日はそのまま家に帰った。

俺はそのまま3年になり、部活も卒業した。

学校が運動場の整備の為に、
運動場内にある桜の木を切るという。

他にも、運動場全部を掘り返す結構大変な工事だった。

俺は授業中何気無く工事をしている所を見ていると、
一台のパトカーが入ってくるのが見えた。

全校生徒が大騒ぎで、授業にならなかった程。

その日のHRの時間に、
先生から今日のパトカーについて話をしてくれた、

「今日のあれ。うん。
パトカー騒動だけどな、
運動場にある桜の木みんな知ってるか?
あれをユンボでホジくり返したら、
出てきたらしい。
人間の骨が。
詳しい事はまだ分からんが、
多分殺人だろ。」

俺とAはその瞬間、
一年の頃を思いだし、二人同時に目を合わせた。

お互い、その時の事について口には出さなかった。

口に出してはいけないような気がした。

俺はその日何事も無かったかのように、
Aとは別の友達と帰った。

なるべく桜の木を見ないように。


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