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【怖い話 実話 恐怖体験談】俺は登山好きなんだけど、 短編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 恐怖体験談】俺は登山好きなんだけど、 短編

俺は登山好きなんだけど、

百間平周辺を通る度に、

毎回すげぇ濃い霧と雨にやられる。

90年の秋かなぁ、

IMG_1395.jpg


3人で縦走してたんだけど、
そん時もすげぇ濃い霧だった。

だだっ広いし、
積み重なった石の原っぱみたいなとこだから、
マーカー探すのも苦労した。

何も見えなくてすげぇきつかったし、
寒くて、サイの河原の中を延々歩く感じ。

途中で、メンバーの一人が急にバテ出して吐き気を訴えたから、
小さなケルンのあるとこで小休憩をとることにした。

馬鹿話しながら、ルートを少し外れて、
ザックを下ろして石に腰掛けた時、
ギィッとでかい音がした。

最初は鳥の声だと思って、
クッキーと水飲んで地図とか見ながらぼんやりしてたんだけど、
そしたら、また尻の下からギリギリッて音がした。

俺は

「あれ?なんだろう?」

と思って、腰掛けてた石の下を覗いたんだ。

結構でかい石がどかどか積み重なってる辺りで、
隙間もでかかった。

目を凝らすと、
奥になんか黒い塊が転がってるのが見える。

なんか気になったけど、手は届かないし、
霧がすごくて暗いし、しばらく目が慣れるまで見てた。

そしたら、黒い塊の表面に急に茶色い犬歯がにぃって見えて、
その歯がギギッてさっきの音たてた。

その瞬間、背筋が凍った。

人の首だった。

ミイラみたいな感じで、目がくぼんでたんだけど、
そこが細い白い糸でぎっちりと等間隔に縫ってあって、
まぶたが震えて動いているのがわかる。

歯がぎっぎって音たてた。

俺はマジでびびって、大声あげて仲間を呼んだ。

で、代わりに覗かせたわけ。

そしたら、仲間も同じ物が見えて
気分悪かった奴は吐きまくって、
ちょっとしたパニックになった。

すぐに離れた。

そっから、ばててた奴もすげぇ気合い入れて歩いて、
霧はひどかったけど、
予定よりだいぶ早く小屋に着いたと思う。

で、まぁそのまま小屋に連絡して、
遺体は警察が回収。

俺は聴取受けてそんだけ。

まぶたが固く縫われてたと思ったのは、
うじだったのかなぁと思う。

メンバーも俺もその時は絶対に縫われてると思ったけど。
回収した警察からは身元不明の頭骨ってだけ言われた。

絶対にそんな事はなかった。

あれは肉がしっかりついた頭部だった。

今でもあそこを通るときは雨か霧にやられる。

もう、あまり恐怖心はないけど、
覗き込んでしまった、あの顔だけは忘れない。

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