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【怖い話 実話 恐ろしい話】その日、俺は真っ暗な山中の道路で 短編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 恐ろしい話】その日、俺は真っ暗な山中の道路で 短編

その日、俺は真っ暗な山中の道路で

バイクにまたがっていた。

何時だったろう…午前2時、

もしかしたらもっとおそかったかもしれない。

IMG_1743.jpg


なんで俺がこんな夜の夜中に…
しかも車も殆ど通らない道路に居るかというと、
昼間にバイク仲間から面白い話しを聞いたからだった。

「なぁ、〇〇(地名)に行く途中に洞門あるだろ?
アソコの道さ…けっこう前にトラックとバイクが事故ったんだって。
で、トラックの運転手は無事だったんだけどさ…
バイクの方は即死だったらしいよ。
その事故があった日からさ…でるんだって、幽霊。」

という、まぁありふれたと言えばありふれた話だ。

『けっこう前』というのも曖昧で
いつごろの話しか分からないし、
そもそもそんな話し聞いた事もなかった。

だが高校を卒業してフリーターをやっている俺は、
毎日がつまらなかった。

そんな俺の楽しみといえばバイク。

それとオカルト巡りだ。

まぁそんなネタが身近に転がってて行かない理由もないので、
その夜…早速バイクでのりだしたわけだ。
(トラックの方が出やすいのでは?
と考えたが自動二輪しか持ってなかった。)

案の定、車は殆ど走っておらずトラックを何台か見かけたが、
幽霊が出るならトラックの運転手がこの道を通るだろうか…
ハズレかな?と半ば諦めぎみになっていた。

そして問題の洞門がちかずいてきた。

洞門と言ってもその中を通るわけではなく、
そのすぐ側の岩で囲まれたトンネルのようなものを通るのだが…
明かり殆どない。

バイクの明かりをたよりに走っていくと
トンネルが見えてきた。

トンネルは短いが以外に広く、
正面衝突など考えられないほどのゆとりがあった。

いよいよガセだ…と思っていた時、
ふいにバイクのテールランプの赤い光が目に入った。

俺は思わず

「出たっ!」

と心の中でガッツポーズをした。

俺の前にバイクが走っている事はあり得ない。

俺は2時を過ぎるまで道路のすみで
15~20分ほど待っていたが、
その間バイクはおろかクルマもとおらなかった。

口がニヤケるのを抑えられなかった、
あの時はかなりの変態面だっただろう。

『あれなら追い付ける!』

そう思いアクセルを思いっきり回そうとした瞬間、
俺の目の前に突然ハイビームが現れた、
しまったトラックだ!!

そう考えるが早いか指が早いか
俺は無意識にフロントブレーキを思いっきり握ってしまった。

見事にタイヤロック。

そのまま転倒してしまい、
慌てて周りを見渡すが
トラックどころかクルマさえ通ってはいなかった。

幽霊!と思った時には既に時遅し…という感じだ。

道の後にも先にもバイクなんか走って無い。

あるのは無惨に横たわる俺の愛車だけだった。

やられた…ちゃんと考えれば分かる事だ、
二車線で真ん前からトラックが来るはずが無いじゃないか。

俺はその日何とかバイクで家路に付いたが、
悔しさで眠れなかった。

次の日からその洞門について調べてみたが、
奴の言っていた事はあながち嘘じゃないようだった。

今から40年程前、
当時16歳(?)男性がバイクで走行中、
工事で一斜線になった道路を信号無視で走行。

前方から来たトラックと正面衝突、
それによる衝撃によって岩壁に叩き付けられ、即死。

独自に調べた所によると、
その男性は一人息子で母親と二人暮らし。

母親は息子が死んだ事を受け入れられず、
悲しみに暮れて晩年を過ごした…ということだった。

それを知ってからむやみに死者をぼうとくするような真似は、
もうしまいと心にちかった。

冥福をお祈りします。

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