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【怖い話 実話 本当にあった怖い話】そこの商店街にはその昔、長屋があって、 短編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 本当にあった怖い話】そこの商店街にはその昔、長屋があって、 短編

東京のS区に住んでいたんだけど、

私の近所からわずかにN区に入ったところに

小さな商店街があった。

そこの商店街にはその昔、長屋があって、

IMG_1415.jpg


井戸が使われないまま放置されていたんだ。

その長屋を壊した際に、
その井戸を埋めたんだけど、
そのために不吉な噂が流れた。

いや、実のところ、この噂は、
最初の事件の発生以後に聞いたものかもしれない。

なにぶん、
小さい頃の話なので、
時間に基づく順序が少しあいまいなんだ。

そうそう、最初の事件。

これは悪魔的というか、確かに、
迷信じみた噂を喚起するに足るものだと思う。

その長屋を壊した後に、
和菓子屋がそこにできた。

できる予定だったというべきかもしれない。

和菓子屋は開店せずして閉店してしまったんだ。

どういうことかというと、
和菓子屋の主人は開店当日の早朝に亡くなってしまったんだ。

ガス中毒死と聞いているけれど、
脳卒中とも聞いたことがある。

本当の死因は知らないけれど、
多くの人はガス中毒死だと考えている。

ガス中毒死だと言う人によれば、
和菓子を作る際にガス器具を使うのだけれど、
何らかの理由でガス漏れが発生し、死んでしまったそうだ。

現在では都市ガスで死ぬことはないと聞いているけれど、
和菓子屋の主人が和菓子づくりに
都市ガスを使用していたかどうかは分からない。

ともかくも、突然に店主が死に、
経営が断念されたことは確かだった。

夫婦で始めようとしていた店で、
和菓子職人の主人がなくなってしまったので、
奥さんは、開店をあきらめたのだと思う。

結局、一度も商品を売ることなく、
店は閉じたままとなった。

ところで、井戸の噂だけれど、
少なくとも、その事件の後には確実に広まっていた。

特に、商店街の商店経営者は気にしていたらしい。

店を始めようとしていた商店街の新入りが、
まさに開店直前になくなったのだから、
当然、気持ちが悪い。

それに、悪い噂が商売に悪影響を及ぼしかねないと思う。

さて、どういう噂かと言うと、
井戸に対して何の儀式もしなかったから
よくないことが起こるというものだった。

詳しくは知らないのだけれど、
井戸を埋める際には、
そこに竹の管を刺すことがあるらしい。

そうしないと、
井戸の中の何者か閉じ込められて怒るのだということだ。

ある人は、神様というし、
ある人は精霊というので、
何が井戸にいるのかということについては、
人によって違うようだった。

土地の持ち主はそういった話しを迷信視して、
そのための儀式をしなかったそうだ。

和菓子屋の急死事件が起こった頃には、
迷信を信じる人の多くは、
災いはその長屋があった土地だけにもたらされると信じていたと思う。

しかし、商店街の複数の店で不幸が続いた。

最も劇的だったのは、
その土地の斜め向かいにあったクリーニング屋の店主の事件。

灯油をかぶって、
自分の体に火をつけて死んでしまった。

その後には、
隣の電気屋のおばさんが喘息の発作で死亡。

そんなふうに不幸が続いて、
この商店街は井戸に呪われていると噂された。

その後、井戸のあった土地には
何度か商売を始めようとする人が入ったけれど、
すぐに出て行ってしまった。

そのうちの一回は自殺が原因だと聞いているけれど、
確かめていないので、本当かどうかはわからない。

井戸のあった土地の出入りが激しかったのは確かだ。

和菓子屋の事件以後、
商店街の規模はしだいに小さくなり、
商店街そのものがなくなってしまった。

これは井戸とは何の関係もないかもしれないけれど、
井戸の話しとセットで話されることがよくあった。

その後、井戸のあった土地は再度更地にされ、
ずっと売地のままだった。

見た目、30坪程度の土地だったけれど、
随分経ってから、その土地は2つに分けられ、
小さな家が2つ建った。

土地を二分したとたんに、
なぜか買い手はすぐに決まったそうだ。

どうなるものかと近所の興味を惹いたんだけど、
私の知る限り、そこに建てられた家は、
それ以降空き家になったことはない。

何のオチもなくて申し訳ないけれど、
その土地にまつわる不幸の始終をリアルタイムに聞いていた私には、
洒落にならないほど怖い思い出だ。

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