[超怖い話 実話]ある蒸し暑い夏の夜。 短編 - 超怖い話 実話

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[超怖い話 実話]ある蒸し暑い夏の夜。 短編

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ある蒸し暑い夏の夜。

仲のいい友人三人と、
隣町にある廃屋に肝試しに行った。

言い出しっぺのAいわく

『そこってさ、ホームレスの幽霊が出るらしいぜ』

『首がへし折れてて、リヤカーに乗ってるんだってさ』

そんな嫌な説明を聞きながら、
俺の運転する車は目的地にたどり着いた。

みんな心なしかビビってたが
Aはそうでもなかった。

廃屋は元ドライブインだったらしく、
入口を入るとすぐに
お土産品でも置いてただろう
ガラスケースやレジが残っていた。

「いねーな」

「やっぱただの噂だって」

そんなことを話しながら二階の階段を上る。

上ってすぐ見えた廊下の奥から物音がした。

キコ・・・・・・キコ・・・・・・

「なんだこの音?」

「廊下からだな」

俺の後ろにいたBとCがそんなことを話している。

だが俺はそれどころではなかった。

「はう、はうう・・・」

言葉にならなかった。

キコキコと音をたててリヤカーを引く、人影。

暗くてあまりわからないが、
こちらに近づいてくるにつれ
首が背後に反るように折れ曲がっているのがわかった。

「おい、どした?ホームレス幽霊でも出たか?」

そんなことを言いながら二人が上ってきて・・・

『!!!』

恐怖で動けなかった俺を正気に引き戻すほどの二人の大絶叫だった。

ドタドタと階段を駆け降りて玄関へと走る。

急いで車で逃げねば。

外へ出ると車のそばでAが煙草をふかしていた。

「おいおい、どした?」

答える余裕はなかった。

俺は急いで運転席に乗り、
状況のわからないAを
BとCが無理やり乗せて発進した。

「・・・・・・ってことだ」

国道沿いのコンビニに車を止め、
俺達はAに事情を説明した。

全て話し終えたとき、
Aはガタガタ震えていた。

「なんで・・・」

「なんでなんだよ。
さっきの話はデタラメだったんだぜ。
おまえらをビビらせようと思って適当に考えただけなのに・・・なんで!」

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