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[超怖い話 実話]「あれ、お、おかしいな」 短編 - 超怖い話 実話

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[超怖い話 実話]「あれ、お、おかしいな」 短編

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もうかなり昔の話です。

当時小学低学年だった私には
よく遊びに行く所がありました。

そこは大学生のお兄さんが住む
近所のボロアパートの一室です。

お兄さんは沢山の漫画やラジコン等を持っていたので、
私の他にも近所の子供が何人も出入りする
子供の溜まり場の様な所でした。

そんな場所で体験した出来事の話です。

ある冬の日の事です。

いつもの様に近所の子供数人で
お兄さんの部屋に遊びに行くと
お兄さんが部屋の片付けをしていました。

「お?、お前達か」

「何してるの?大掃除?」

「まあな、まあ上がれよ」

そう言うと私達にジュースを出してくれました。

そして、少し戸惑いながらこう言いました。

「実は春から働く事になったんだけど
会社がここから遠くてな、
引っ越す事になったんだ」

「えー!」

突然の事で驚く私達に続けて言います。

「もう少しで片付けも終わるんだけど、
勿論手伝ってくれるよな?」

「手伝ってくれたら
好きな物持っていってかまわないぞ!」

「え?、ホント!」

漫画本やラジコンが貰えるとあって
大張り切りです。

そんなこんなで片付けの手伝いが始まりました。

1時間ほどして片付けもあらかた済んで
一息ついた頃でした。

「うっ・・ふ・・うっ・・ふ・ふ・ふ・・」

どこからか低い男の声で
薄ら笑いの様な声が聞えて来ました。

ん?・・・

皆にも聞こえた様で、
一瞬会話が止まりました。

「うっ・・ふ・・うっ・・ふ・ふ・ふ・・」

「うっ・・ふ・・うっ・・ふ・ふ・ふ・・」

今度は押入れの方から薄気味悪い笑い声が
小さいながらもハッキリと聞こえました。

皆、無言でお互いの顔を見合わせます。

暫く沈黙が続きましたが
何かを思い出したかのように
お兄さんが声を出しました。

「あっ、あれか?」

そう言うと
お兄さんは押入れの中をガサゴソと探し始めました。

「おっ、あったあった!」

お兄さんが取り出したのは
ピエロの絵がプリントされた巾着袋でした。

お兄さんの話では
それは袋を握ると滑稽な声で袋が大笑いする
”笑い袋”というオモチャで、
以前付き合っていた人から
プレゼントされた物だという事でした。

お兄さんは得意気に
そのオモチャの説明をすると
袋をいじりだしました。

ところが、袋は一向に笑い出しません。

「あれ、お、おかしいな」

「電池でも切れたか?」

そう言うとお兄さんは袋から
赤黒い歪な形の機械を取り出しました。

私は一瞬引きました。

その機械が”腐った心臓”に見えたからです。

その時です!

「うぁぁっ・・・」

機械をいじっていたお兄さんが
情けない声を上げて機械を落としました。

私達の目の前に転がってきたその不気味な機械には
始めから電池など入っていなかったのです。

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