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【怖い話 実話 一番怖い話】俺の元カノは霊感体質で 長編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 一番怖い話】俺の元カノは霊感体質で 長編

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俺の元カノは霊感体質で、
日頃から常に見えてるような人だった。

彼女の部屋にいても

「上の階のおじーちゃんがベランダから見てるわ~。」

とか(その人は一年前に孤独死してる)、
レストランで

「前の席のおっさん、見える?」

とかいきなり聞いてきたりで、
俺は全く見えないから

「いないいないw」

「ビビらそーとしても無駄やでwww」

とかなんとか言ってはぐらかしていた。

けど、その日ばかりは俺も信じざるをえなかった。

ある日、彼女の車で大阪市内に遊びに行ったんだ。

天王寺まで行って、
今日は何食べようとか他愛ない会話をしている時、
ふと彼女が車を止めた。

場所はT動物園の裏手。

特に何の店もない暗い路地裏。

…思えば何であんな所に車を進めていたんだろう、
彼女は。

「ん?何、どうしたの」

俺が聞いても彼女は何も答えない。

じっと窓の外を凝視している。

すると、ふと、

「あそこ」

と言って、ある一点を指差した。

暗闇の中に浮かび上がる門、
その横をけばけばしい色の旗が沢山揺れている。

俗に言う大衆劇の芝居小屋のようだ。

「あそこ、女の人が立ってるの。解る?」

門の右端を指しながら彼女は言った。

「なんも…見えへんよ。気のせいちゃう?」

嘘だ。

俺には姿形こそ見えなかったが、
その辺りだけ何かうすぼんやり明るい事は確かに分かった。

見えない俺に変わって彼女が説明してくれた。

女の年齢は30くらい。

ブラウスを着て、門の端に突っ立っていたそうだ。

悪寒がざわざわ沸いて出てくる。

早くこんな所出たい。

そう思って彼女に声をかけようとした。

すると彼女が突然怯えはじめた。

「来た…どうしよう、最悪やわ…」

「…どうした?」

「あの女の人、もうあそこにはいないんだ…
今ね………後部座席に座ってる……」

俺は思わず振り返りかけたが、彼女が

「あかん!!絶対振り向くな!!」

って凄い剣幕で制止して、
俺は固まるしかなかった。

彼女が車をゆっくりと動かしはじめた。

それとほぼ同時に窓を全開にした。

出ていきやすくするためらしい。

ゆっくりと路地を進める。

彼女は無言のままだ。

俺は目を閉じて時が過ぎるのをじっと待った。

俺のすぐ50センチ後ろには、
この世のものじゃないものが、居る。

そう考えただけで息が苦しくなる。

早く、早く過ぎ去ってくれ…

「キャアアアアアアア!!!」

悲鳴と共に車は急ブレーキで止まり、
その衝撃で俺は正気に戻った。

ゼェゼェとした息をしてハンドルに突っ伏す、
彼女の横顔がそこにあった。

「出てった…車ん中グルグル回って、
T(俺)の側の窓から…後ろにまだ居るけど…」

俺は我慢できず、
サイドミラーで後方を見た。

そこには確かに居た。

女の青白い無表情の顔が。

数秒それは空中に浮いていたかと思うと、
TVの砂嵐に紛れるように暗闇に溶け、無くなった。

「たぶんあいつの縄張りに入ったから追い出しに来たんやろ…
かなりヤバいで、あれ。」

彼女が後で教えてくれた。

ちなみにその劇場の裏は墓地らしいけど、
怖くてあれから二度と行ってませんし、
その彼女と別れてからは一切そういう体験も無くなりましたから、
もう俺には見えないんだろうな。

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