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【怖い話 実話 恐ろしい話】「幽霊が部屋の中にいて俺をみてる」 短編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 恐ろしい話】「幽霊が部屋の中にいて俺をみてる」 短編

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高校卒業後、
意気揚々とアレな専門学校に入学して
しばらくたった時にふと、
「やつ」が話してくれた話。

放課後、
「やつ」と何人かであつまって
くだらない話に花を咲かせていたときのこと。

ふと話が

「修学旅行どこいった?」

って話になってさ。

「俺ら沖縄」

「俺も俺も」

「メシ今一だったよなぁ」

「うん」

「俺なんて台風のせいでダイビングできなかったしな」

みんな共通の話が無かったから
すげーもりあがってね。

気がついたらちょうど日が暮れ始めて
教室が夕日で真っ赤になるような時間。

誰かが言い始めたんだ。

「沖縄っていうとさぁ・・・」

怪しいとは思ったが案の定、
そいつの話は「怪談」のたぐいだった。

なんか話したそうにうずうずしてたヤツだったから。

妙に雰囲気作った口調で話し始めたんだよ。

怖がらせる気まんまんなの丸わかり。
今考えればこいつが地雷をふんだんだって思う。

「ヒメ○リの塔の資料館?だっけ。
アレおまえらいった?」

「いってねーわ」

「あそこに飾ってある写真、心霊写真だったぜ!」

「マジかよ!」

「木とかに顔超写ってたし!」

「だよな!指で指されまくって指紋超ついてたしな!」

「マジこえー!」

そこで「そいつ」がぽつりと。

別格怖い話をするでもない調子で。

「そーいう話なら俺もあるなぁ」

って言って語り始めたんだ。

「俺らが修学旅行行ったときにさ、
沖縄の防空壕っていうのか?あの洞窟の。
あそこに行ったヤツの中で
何人か調子悪くなって先にホテルに帰らされてたんだよ」

「おまえにもなんかあったの?」

「いや、紫芋アイス喰ってドクペ飲んでたわ」

「おまwww」

「まぁそんでな、
俺らもひとしきり回って夕方にホテルもどって、
普通にメシ喰って普通に風呂はいって。
そんで忘れた頃に思い出したんだよね。
先帰った奴らのこと」

気がついたら
みんなそいつの話に聞き入ってた。

放置されたネトゲのBGMが、
やたらうざったく聞こえたのも覚えてる。

「みんなと話してる内に
ちょっとあいつらの顔見に行ってやろうぜって」

「見舞いにか」

「名目上。ただ単に今日の内容を自慢してやろうと思った」

「ひでえwwww」

「そいつの部屋に行っても誰もいないからさ。
ちょっと探して歩いてたんだよ。
あらかた探し歩いたんだけどどこにもいなくてさ。
先生たちがいる部屋のまえ通ったんだわ」

誰かがペプシツイストのカンに手を伸ばして、
引っ込めた。

今思えば可笑しいよなぁ。

怖い話なんかしてないのに。

でもなんか飲んだり喰ったりできるような。

そんな雰囲気じゃなかった。

「そしたらさ、
先帰ったやつらの一人が泣き叫んでるのが聞こえてさ。
なんか『いるんです!部屋の中にあいつがいるんです!』
とか叫んでるんだわ」

「よくある展開だな」

「まぁ聞けよ。そいつの恐がり方が尋常じゃなくてな。
高校3年の男子が鼻水垂らしてアホみたいに泣きじゃくってる。
俺はその光景がなんか、壊れてる?みたいに感じた。
馴染みのないことだからだと思うけど」

「まぁそいつが言うにはさ、
「幽霊が部屋の中にいて俺をみてる」らしいんだわ」

「こええな・・・」

「そんで泣きじゃくるそいつと、
困り切った先生を連れてさ、
そいつの部屋行こうってなったんだ」

「なんで!?」

「外道過ぎる」

「いや、『あいつら』なんていないって証明するために」

「怖くなかったのか?」

「いや、特に。
まぁそいつと先生何人かと俺らでそいつの部屋に行ったんだよ」

「寒気とかやなかんじとかしなかったか?」

「俺は霊感とか無いって。
まぁ最初はみんなビビってたけどさ、
先生がドアあけて何にもなかったからほっとしてさ。
そいつも落ち着いたみたいで。
まだひっくひっくいってるけど。
まぁ幽霊なんて夢か何かだったんだろ。
って話になってみんなで笑ってたんだわ」

気がついたら部屋の照明は
人工の明かりだけになっていた。

外はもう暗く、
夕日の代わりにネオン光とかが差し込んできてた。

「でもさ、ふっと誰かがカメラもっててさ。デジカメ。
『うつったらやばくね?』とか言いながらそれで写真とったんだわ」

「そしたらさ。」

「うん。」

「『あいつ』じゃなくて『あいつら』だった。」

「へ?」

「画面中がほとんど。
手とか顔が写ってない面積のが少ないくらいだった。」

みんなシーンとなって、
リアクションさえ忘れてビビってた。

背筋がほんとにぞわぞわーって寒気が走るんだよね、
あーいう時って。

「なんともなかったのかおまえら?」

「その泣いてたヤツどうなったの?」

「うん。みんな超ビビってた。
そいつ泣きながら朝まで先生の部屋にいたらしい」

「そいつはどうなったの?」

「しらねえ。そんなに仲いいわけでもなかったし」

「修学旅行中止になった?」

「次の日から普通に最後まで楽しんだよ」

「おまえwwwww」

その一言でみんなが爆笑。

空気がぱっといつものに戻った気がした。

でも

「結局写真に写った『あいつら』はどこに行ったんだろうな。」

「やつ」はぽつっとそんなことをつぶやいていたのが、
やたらと記憶に焼き付いてる。

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