まず家の説明なんですが、
母がかなり強い霊感を持っていて、
よく本職(霊媒師)の人から
「本職にならないか」
と誘われてるらしい。
そんなもんで、
うちの家には母を尋ねて来るご先祖さんが多いらしく、
結界の様になって、悪霊等は入って来れない状態だとか。
実際、私も少し霊感があり、
家の中で何度も良い霊(=ご先祖さん?)を感じたことがあります。
前置きが長くなりましたが、
そんな我が家で起きた2件の悪霊騒ぎを聞いて欲しくてカキコします。
その日はご飯前、大体7時過ぎに、
些細な事から私は母と大喧嘩しました。
その後お互い無視しあい、
ご飯が終わると私はさっさと二階の自室にこもり、
本を読んでいました。
すると、いつもは1時過ぎに寝る私が、
10時過ぎに急に意識を失う様に寝てしまいました。
次の日朝、
いつもは早く家を出る父が珍しく家に居て、
母を看病していました。
聞くと、母は夕べの10時過ぎから寝込み、
11時頃いきなり悲鳴を上げ、
発作の様なものを起こしたそうです。
日が経ち仲直りもしたある日、
唐突に母があの日の事を話し出しました。
母曰く、
「うちの家で悪霊に襲われた」
「銀色のミイラの様な干からびた悪霊が、足元から這い寄り首を締めた」
と。
母は病弱で、月に2~3度寝込む人で、
夜中に具合が悪くなり、
家族が看病する事が度々あります。
その時真っ先に気付くのは大概私で、
少しのうめき声でも目が醒めます。
が、その日は朝まで夢さえ見ないくらい深く寝っていました。
当時私は、
うちの家で珍しいなと思いましたが、
何か心の隅にひっかかるものがあり、
もやもやしていました。
そして3ヵ月程して、
またその悪霊が母を襲いました。
前回と全く同じ状況でした。
母と大喧嘩し、
お互いほぼ同時刻に意識が無くなり、
私は朝まで眠り、母は悪霊に襲われる。
そして、うめき声でも目が醒める私が、
近所に響くくらいの悲鳴に気付かない程寝入っている。
この時、前に感じていたもやもやが
何なのかはっきりわかりました。
襲っていたのは、
間違いなく私の生き霊の様なものだったんです。
自分でも信じられないのですが、
情況的にそれ以外考えられません。
悪霊とかよりも、
自分自身が怖くなりました。
昔あった霊障を思い出した時に話し出す母ですが、
未だにあの悪霊については、
ここに書いた以上の事を話しません。
母は正体を知っているのかどうかわかりませんが、
知っていて黙っていてくれている気がします。
幸いここ数年間、
あの悪霊は出て来てません。
ずっと心の中で溜まっていた私にとって最大級に怖い話で、
いつかどこかで打ち明けたいと思っていました。
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