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【怖い話 実話 意味怖がわかると怖い話】クローゼットに隠れて 短編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 意味怖がわかると怖い話】クローゼットに隠れて 短編

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僕の彼女はイタズラ好き。



二人っきりなのに、いきなりちっちゃな両手で「だーれだっ!」なんてしてくる。



答えたら「良くできました」ってよしよししてくれるのは嬉しいけど、



それより早く手をどけてよ。




僕の彼女はすぐ拗ねる。



この前バイトで帰りが遅くなった時なんて、布団被ってふて寝してた。



おまけに直後に来たメール、



「今日友達と飲み会で遅くなるね><」って何その嘘。




僕の彼女は少しドジ。



僕の帰りをクローゼットに隠れて待ってたらしいが、



長い髪の毛が扉の隙間からはみ出ててるぞ。



意地悪して玄関の外で出てくるのを待ってたら、



照れ隠しかわざわざ髪まで濡らして出てきて



「お風呂入ってたんだー」なんて嘘をつく。




僕の彼女はすごく物知り。



「さんずいにしめすへん」って漢字知ってる?



なんか、僕にぴったりな漢字らしいんだけど、



どんな辞書にも載ってないんだ。




僕の彼女は花が好き。



彼女が植えたあじさいの花、



そう言えば死体を埋めた場所のあじさいの色が変わって事件発覚、



なんて話を読んだことがあるよと言うと、でたらめと彼女は言う。



「そんなことなかったよ」って。




僕の彼女は子ども好き。



公園なんかに行くと絶対子どもたちに囲まれる。



でも時々、怯えたように彼女に近づかない子もいる。



彼女も「見えてるものは同じはずなのにね」と首をかしげる。




僕の彼女は負けず嫌い。



サザエさんじゃんけんで毎回負けて悔しがる。



僕とやってもいっつも負ける。



「鏡の自分には勝ったもん!」って、そりゃ良かったね。




僕の彼女は向こう見ず。



隣がうるさかった時、



相手は集団だろうしと泣き寝入りの僕を尻目に単身、文句を言いに行った。



帰って来た彼女が笑って



「一人だったよ、テレビと話してただけ」って、なーんだビビッて損した。




僕の彼女は少し意地悪。



「ロープ買ってきて」って言うからどんなの?って聞くと「首吊れる奴」って、



僕が驚いて「自殺なんてしないでよ!」って言うとイタズラっぽく笑って



「自殺はしないよ」って、もう脅かさないでよ!





【解説】



















『よしよししてくれるのは嬉しいけど、

それより早く手をどけてよ。』

目隠しが彼女の仕業だとすると、

よしよしは誰がやっている?





『布団被ってふて寝してた』

メールしてきたのが彼女だとすると、

ふて寝していたのは誰なのか…?





『長い髪の毛が扉の隙間からはみ出ててるぞ』

彼女が本当にお風呂に入っていたとしたら、

髪は一体誰の?





『さんずいにしめすへん』

「シネ」つまり「死ね」のこと。





『死体を埋めた場所のあじさいの色が変わって事件発覚』

『「そんなことなかったよ」』

つまり、彼女は実際にあじさいの下に

死体を埋めた経験があり、

違うということを知っている。





『見えてるものは同じはずなのにね』

死体を埋めたのはもしかして、

公園にいる子供たち?



それを察して怯えている人がいた?



ただ、

『見えてるものは同じはずなのにね』

という言葉から、

幽霊が見えていたのかもしれない。





『鏡の自分には勝ったもん!』

じゃんけんで鏡の自分に勝つことは不可能。



鏡の中にいる幽霊と勝負した?





『相手は集団だろうし』

『「一人だったよ、テレビと話してただけ」』

集団ということは二人以上の声だったのだろう。



と考えると、隣もしくは壁の中あたりにでも

幽霊がたくさんいるのかもしれない。





『自殺はしないよ』

ロープを買ってきてと依頼した時のやり取り。



『さんずいにしめすへん』の話も出ていたため、

このロープで語り手を殺すと思われる。





これらを見ていくと、

彼女は相当危険な人である。



彼女自身、自分の周りに

幽霊がいることに気付いていそうだ。

(鏡の中の自分にじゃんけんで勝ったことから)



彼女自身が幽霊なのかもしれないが…。



これを読む限り語り手がいかに彼女のことが好きなのかよくわかる。



「恋は盲目」とよく言うが、

そのせいで何も気付いていない語り手。



目隠しやあじさい、鏡の部分は気付いても良さそうなものだが、

好きすぎて周りが見えていないんでしょうな。



入れ込みすぎて周りが見えなくなるのも怖いものである。

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