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[超怖い話 実話] 俺は背筋が寒くなった。短編 - 超怖い話 実話

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[超怖い話 実話] 俺は背筋が寒くなった。短編

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新宿の某百貨店の地下道を通って
某大型書店へ通じる地下道があるのだが、
その道を歩いていた時の事。

通路に入って暫らく歩いていると、
床と壁の間くらいのところに人間の手が見えた。

なんと説明したらいいのか…
壁から手首から先が生えているとでも表現したらいいのか、
「置いてある」という風には見えなかった。

作り物にも見えず、
非常に生々しく今にも動きそうな手だったが、
とくに血の跡などがあるわけでもなく、
ただ壁のかなり下のほうに
手がだらんと垂れ下がっているだけだったので、
俺は

「きもちわりーな…誰の悪戯だよ」

と思いながら
そのままスルーして通り過ぎた。

特にその日はそれだけで何もなかった。

そんな事も完全に忘れて1週間ほどたった頃、
俺はまたその地下道を通って某書店へ行く事にした。

地下道は場所が少し辺鄙なところにあるため、
普段あまり人通りはないのだが、
その日は俺の前方に
20代中盤くらいの女の人が歩いていた。

地下道の書店側出口は
地上へでるエレベーターになっており、
女の人が俺に気付かず乗ってしまうと
エレベーターが戻ってくるまで待たないといけないので、
少し早足に女の人を追うような形で歩き始めた時
ある事に気が付いた。

その女の人には左腕の手首から先がなかった。

俺はその瞬間先日の事を思い出したが、

「まさか、偶然だろ」

とそのまま女の人と一緒に
エレベーターに乗り込んだ。

俺が1階のボタンを押したのだが、
その女の人はボタンを押す気配が無い。

「まあ俺と同じく1階で降りるんだろう」

とそのまま1階に到着するのを待ったのだ
が何かおかしい。

普通なら1階までは30秒程度で到着するのだが、
エレベーターが動いている気配はあるのに
いつまで経っても1階に着かない。

「おかしいなぁ」

と思いながら
何となく天井辺りを眺めていると、
俺の斜め後ろにいた女の人が
急にボソボソと何かを呟き始めた。

最初はよく聞き取れなかったので、
俺は

「きもちわりぃなぁ」

くらいにしか思ってなかったのだが、
女の人の呟き声が段々と大きくなってきて、
はっきりと聞き取れるようになった時、
俺は背筋が寒くなった。

女の人はずっと俺の後ろで

「どうして左手がないか知りたい?」

と繰り返し呟いていた。

俺は必死で気付かないふりをしていたのだが、
なぜか未だにエレベーターは1階に到着しない、
もう1分以上経っている。

明らかに異常な状況で
俺は全身に嫌な汗をかきはじめ、
必死で気付かない振りをしながら

「早く1階についてくれ!」

と心の中で言い続けた。

それから更に1分ほどこの状況が続いたが、
一向にエレベーターのドアが開く気配が無い。

俺は嫌な汗をかきながら
1階のボタンを何度も押し続けた。

すると、今度は女の人が
俺の後ろでクスクスと笑い始めた。

俺は耐え切れなくなり、

「何なんだよ!」

と言いながら後ろを振り向いた。

かなり強い口調で言ったのだが、
女の人は全く動じず
うつむいたまままだ笑っている。

その時、
やっとエレベーターが1階に到着し
ドアが開いた。

俺は助かったと思い、
早足に外へ出ようとすると、
女の人が俺の去り際に今度はこう呟いた。

「私の左手見たよね?これで終わりだと思う?」

と。

何か思わせぶりだったが、
あれから特に俺におかしな事は起きていない。

ただ、あれ以来あの地下道は通っていない。

二度と通る事は無いだろう。

そもそもあの女の人が人だったのか、
それとも「それ以外」だったのかすらわからないが…

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