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【超怖い話 実話 本当にあった怖い話】反応しなくなった。 短編 - 超怖い話 実話

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【超怖い話 実話 本当にあった怖い話】反応しなくなった。 短編

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俺の友人に猛者っていうゲーマーがいる。

高校時代からの付き合いだから、
もう5年近くなるかな。

まずは先に何でそいつに
【猛者】って呼び名がついたのかってところから
話していきたいと思う。

高校3年の丁度今頃、
俺たちはあるオンラインのゲームにハマってたんだ。
夜な夜な二人でゲームとスカイプを同時に起動させて、
お互いに話しながら夜から明け方にかけてを一緒に過ごしてた。

その日もいつも通り深夜0時くらいから始めて、
2時を回った頃。

いつもだったら
一番猛者のテンションが上がってる時間なんだけど、
その日だけ違った。

「やっべー」

「なした?」

「眠い」

「マジで?早くね?」

「ほんっとだよ…俺昨日起きたの夕方なのに」

いきなり猛者が睡魔に襲われたらしくて、
口数が格段に減ったんだ。

俺が話しかけても
「あ~」とか「ん~」とかしか言わなくて、
すぐにそれすら反応しなくなった。

「おい、寝オチかよ」

スカイプ画面のビデオ映像に目をやると、
やっぱり猛者は頬杖を付いたまんま寝てたんだ。

目とか口とか半開きな猛者の寝顔がおっかしくって、
俺は笑いを堪えながらそのまま寝顔を眺めてたんだ。

たまにイビキまで聞こえてきて
一瞬噴出しそうになった俺は、
急いで自分のマイクをミュートにした。

俺の笑い声で目を覚まさないように。

で、しばらく見てたんだけど
流石に男の寝顔眺めんのにも飽きたから、
俺は一人でネトゲ再開した。

猛者が寝てから一時間近く経ってたはずだから、
たぶん3時すぎくらいまで一人でネトゲしてたんだけど、
いきなり猛者がなんか言ったんだ。

言ったというよりも、叫ぶような、
奇声に近い声だった。

「おーい」

「・・・ち、・・し・・ぃぃ・・」

「なに?」

「・・・・・・・・・・・う・・ぁ・・」

「なんだよ、寝ぼけてんのか?」

「・・・・・・・・・」

「声小さすぎて聞こえねーって」

俺が問いかけるが、
喉がかすれた感じの音しか聞こえなくて、
どうにも様子がおかしい。

俺はまたスカイプのビデオ映像に切り替えると、
そこにはさっきと全く様子が変わらない猛者の寝顔が映し出されていた。

「なんだよ、寝言かよ」

俺はそこでまた自分のマイクをミュートに戻して、
ネトゲに戻ろうとしたんだが、
そこで運悪く俺のパソコンがフリーズしたんだ。

猛者の寝顔がでかでかと映し出されてる画面のまま、
カーソルすら動かなくなって再起動すら出来なかった。

「まじかよ・・・」

ただなぜか、
不思議なことにスカイプの動画だけは起動しているみたいで、
猛者の体が呼吸に合わせて肩が小さく動くのが見えた。

「・・・・・・ち・・ぃ・・」

?????

おかしなフリーズしたパソコンを前に途方に暮れていると、
またさっきの掠れた声みたいなのが聞こえてきたんだ。

猛者の野太い声とはまた違ってて、
と言うかむしろあいつ寝てるはずだ。

ふとビデオ映像に目をやって、
今度は俺までフリーズした。

笑い事じゃなく、
本当の意味で、
頭のてっぺんからつま先まで凍りついた。

頬杖をつく猛者のすぐ横に生首が宙に浮いてて、
猛者の耳元でなにか必死に語りかけてるんだ。

痩せた、女の顔だった。

「・・・は?」

俺は最初何がなんだかわからなくて、
猛者のイタズラなんじゃないかと思った。

だけどその生首の女の形相が
段々と鬼のように変化していったとき、
俺はやっと、

「これはやばい」

ってことに気づいたんだ。

そもそも猛者は怖がりだし、
こんな手の込んだイタズラをするようなやつじゃない。

だとしたら-、、、

「ウヮイ、シャエン、シェ、シェ、シェ、」

「シェ、シェ、シェ、シェ、、、」

聞きとれなかった声も段々とハッキリしたものになっていって、
それが日本のものじゃないこともわかった。

確実には思い出せないけれど、
たしか「シェ」とか言ってた。

DQNの俺はそれが何語だかすら理解できなかったけど。

「お、おい、起きろ!!!」

とにかく、猛者が危ない。

そう思ったんだけど
マイクはオフにしてしまってるし、
パソコンはフリーズしたままだし、
知らせる手立てがない。

(今冷静になって考えれば、
携帯で電話すればよかった話なんだけど。)

「シェ、シェ、シェ、シェ、、、」

こんなこと言うと薄情と言われるかもしれないけど、
その鬼みたいな顔した女の怒りの矛先が、
俺に向いてしまうことがどうしても恐ろしくなった。

俺がうろたえてる間も
女は益々ひどい怒りを露にしていて、
スピーカーが割れる程の奇声を上げだしていたからだ。

「シェ、シェ、シェ、ジェ゛、ジェ゛、ジェ゛!!!」

どうしてもその恐怖に耐え切れなくなった俺は
猛者を見捨てて、
パソコンをそのままに部屋を飛び出した。

とにかく怖くて眠るどころじゃなかったから、
居間でテレビと電気を眩しいくらいにつけて、
朝家族が起きるまでの時間を怯えながら過ごした。

昼になって恐る恐る部屋に戻ると、
なぜかパソコンは普通に動いて、
スカイプは通話終了の画面になってた。

その日はさすがにバツが悪くて猛者には連絡しなかったが、
次の日普通に登校してきたとき、
猛者にそのことを話すると、なぜか、

「まじか~。なんなんだろうな」

くらい普通の反応だった。

結局あの女の首がなんだったのかも、
分からずじまいだった。

俺は今までそんな体験一度もなかったし、
その後他のやつらも猛者といるときになんか見たっていうから、
原因は猛者にあると思う。

ただ本人が全くと言っていいほど何も感じないから、
俺らとしても手の施しようがないっていうか…

後々聞いた話によると、
猛者は小さい頃から周囲に同じようなことを言われていたんだとか。
しかし彼曰く、

「1年に一回、あるかないかってくらい。
まぁ俺には見えないし
危害はゼロだからほっといてるけどw」

らしい。

周りにいる俺らは、

「どうしてお前はこんなにも鈍感なんだ!」

って言いたくなるくらい、
ハッキリ見えるときがある。

どんなに霊感のないヤツでも、
猛者に憑く?霊は身の毛がよだつ位鮮明に見えるんだ。

特に猛者と一度だけ心霊スポットに行ったときは酷くて、
それ以来あいつには【猛者】という呼び名がついた。

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