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その時刻 - 超怖い話 実話

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その時刻

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大学受験も近づいて帰りの列車に乗る時刻はいつも9時を過ぎていた



地方の便なのでいまの時期その時刻の列車に乗っている客は少ない



列車の前の方の席にいつも変わらず一人の女性が座っていた



彼女は黒い髪を肩ほどまで垂らしていつも窓の外を見ていて僕はその横顔しか見たことが無かった



そのころ友人の一人に彼女に話しかけるんだと意気込んで彼女に近づいていった奴がいた



彼はすぐに困ったような表情で戻ってきた



彼女は彼の質問に一つも答えず呪文のように何かを呟いているらしい



彼が列車を降りると車内は僕と彼女の二人になっていた



彼女のことが気になった僕はそばによって話しかけてみようかと思った



彼女の正面までいったのだがいままで窓から斜め後ろの方を見ていた彼女は



僕がみると真後にかおを向けてしまってこちらからはいつもの横顔も見えなくなった



彼女は窓の外の方をまっすぐ向いていたので僕も窓の外を見ようとした



そのとき僕に聞こえたのは友人の言っていた彼女の呟きだった



「ワタシガミテイタノハ・・・」



僕は全てにきづいて目を見開いた





【解説】



















『僕がみると真後にかおを向けてしまって』

首だけで回ったのであれば、

エクソシストを思い浮かべるのだが…





『ワタシガミテイタノハ・・・』

という言葉を考えると、

窓の反射に映る語り手を見ていたのだろうか。



語り手の顔を直視できずに

窓の反射を利用して語り手の顔を見ようとしていたと考えると、

健気にも感じるし、その執念が怖いとも感じてしまう。

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