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【超怖い話 実話 洒落にならない怖い話】「なにか面白いものあるだ?」 短編 - 超怖い話 実話

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【超怖い話 実話 洒落にならない怖い話】「なにか面白いものあるだ?」 短編

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30代後半の会社員です。

別に家系に霊能者も
神社やお寺関係者もおりません。

母方は漁師の一族だった過去から
信心を持っている親戚が多いですが、
私から見ればいわゆるカルト系に見えます。

父方はそこそこの規模の藩の家老だったという家で、
中堅よりは上程度の武士の家系。

でも戦争中に没落し、
甲冑やら刀剣やらは戦争中の収容により
単なる金属としてお国に持っていかれたそうで、
な○でも鑑定団にも出れない感じ。

そんなごくごく普通のサラリーマン家庭に育った
団塊ジュニアです。

私が育ったのは長野県松本市。

当時、私はまだ小学校の高学年でした。

私はその日、
何の用でかは忘れましたが、
理科室で2,3人の友達といました。
(そのとき一緒に残っていた友達の名前はもはや思い出せません。)

夏場で陽が長いため、
教師も特に気にせず、
日が暮れるまでグランドや体育館で
子供を遊ばせてくれるような学校でした。

ちなみに校舎は工の字型並びの3階建て。

ならびは工の字の真中の大廊下と昇降口をはさんで、
右がそれぞれの1~6年のそれぞれのクラス。

左側が理科室、音楽室などの特別教室です。

特別教室はクラスの方より窓が大きくて
開放的な作りになっています。

私はふと、
理科室の向かい側の校舎(音楽室があるほう)に目を向けました。

別に視線を感じたわけではありません。

本当にただふと目を向けただけ。

それが、一瞬、
空が黒くなったように見えて、
びっくりして二度見しました。

すると、
向かい側の校舎の窓ガラス一面に、
人の顔のようなものが見えました。

こちら側の校舎にいる
児童や教師の姿が映っているとも思えません。

窓は1枚が縦180センチ、横90センチです。

その窓いっぱいのサイズで
顔が映っているのですから。

「ねえ、あれ見える?」

こわごわと、
一緒に片づけをしていた友達に声をかけて
向かい側の校舎を指差したのですが、

「ん?なんだだ?音楽室?」

「なにか面白いものあるだ?」(松本弁のまま。)

と、誰にも見えていないようでした。

そんなバカな。

愕然としながら、
しかし目を反らせずにそのまま見ていると、
窓に無数の顔が浮かび始めました。

苦悶の表情、恐怖の表情、悲痛な表情、
男も女も子供も老人も。

たくさんの顔があらわれては消えていきます。

まるで通り過ぎていくかのように。

そして、ふっと、
それらの顔は消えていきました。

時間にしてはほんの数十秒だったと思いますが、
私は身動きもできず、
何が起こっているのかも理解できませんでした。

横にいる友達に今見たことを話しても、
笑われるか嘘つきだと思われるだろうと思い、
そのときは何事もなかったかのように、
作業にもどりました。

自分の手が震えているのも、
じっとりと汗ばんでいるのも、
見ないふりで。

今日は変なことがあったなあ、と思いながら、
夕方7時くらいに帰宅すると、
真っ先に母親のところへ飛んでいきました。

母親は居間でテレビを見ていました。

「なんでテレビ見てるだ?おなかすいたー」

「うん、ちょっと待ってね、
今日飛行機が落ちたのよ」

そう言われてテレビを見ると、
飛行機事故がそう遠くない山中に墜落したニュースが
繰り返し繰り返し流れていました。

墜落したと思われる時刻はまさに、
私が校舎の窓に顔を見たころです。

直感的に、これだ、と思いました。

あの顔は、
この事故で亡くなった方たちだ、と。

松本市から御巣鷹山まではそこそこ距離があります。

なぜ離れた場所でそんなものを見たのかはわかりません。

私には特別な力もなく何もできませんが、
今でも、毎年この時期になると、
せめて安らかにとご冥福を祈るのみです。

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