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【超怖い話 実話 恐怖体験談】夏場でまだ外も完全に暗いくはない。 短編  - 超怖い話 実話

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【超怖い話 実話 恐怖体験談】夏場でまだ外も完全に暗いくはない。 短編 

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お酒の席でゼミの教授から聞いた話。

教授は小説家が本業。

演劇とかもやってるらしいがよく知らん。

ちなみに自分は大学入るまで
その教授の名前は知らなかったけど、
ジャンルでは有名なのかも……。

その教授が売れてて(本人談)
奥さんもいた頃のことらしい。

その日教授は
箱根(?)の山奥のいつもの旅館で缶詰になって
原稿を書いていた。

進みは順調で時間には余裕があった。

あるところまで進んで、ふと手が止まった
(理由は忘れたけどなんかが気に食わなかったらしい)。

だめだ。今日はもう進めない。

あきらめて教授が時計を見ると、
時間はまだ七時半。

夏場でまだ外も完全に暗いくはない。

もう書けないというときは、
自分の著作以外のものを読むというのが
教授の習慣だった。

だが鞄をあさってみても
読みたい気分の本がない。

教授の気分は怖い話だった。

その時教授の頭に一つ漫画のタイトルが浮かんだ。

「うしろの百太郎」だ。

早速教授は車で山を下りて、
古書店でうしろの百太郎を全巻買ってきた。

夕飯を食べてから、読み始める。

夢中になって読んでいるうちに
夜は更けていく。

事件は教授が
ポルターガイストの話を読んでいるときに起こった。

ドゴッという音がして、部屋が揺れた。

教授は心臓が飛ぶかと思った。

読んでいるものがものだけに相当怖かった。

でも、ポルターガイストにしては一瞬だ。

地震というわけでもないようだ。

じゃあ原因はなんだ。

見に行かないわけにもいかないな。

教授は宿の人を呼び、
一緒に外をまわる。

丁度自分の使っている部屋のところに
それは落ちていた。

キジの死骸だ。

山では夜や天候の悪い日に
壁にキジなどの鳥がぶつかって死ぬ、
ということはたまにあるらしい
(ビルにスズメが……なんて話もそういえば聞いたことがある)。

なんだキジかよ。

そう思うと同時に
気持ち悪いものを教授は感じた。

キジにしてもタイミングが良すぎやしないか。

結局その後は何もなく原稿を終えて
教授は家(マンションの上の方)に帰ってきた。

この出来事が印象に残っていたので
奥さんに話す。

奥さんは話の後に言った。

「それにしてもなつかしいな、
うしろの百太郎。借りていい?」

教授は読み終わっていたのでいいよと返し、
自身は疲れていたのもあってすぐに寝た。

翌朝早く、起きた時には
奥さんはまだ寝ていた。

遅くまで読んでいたらしい。

起こすのもかわいそうだからと
起こさずに家をでる。

下の方がどうも騒がしい。

警察や近所の人がいっぱいいる。

「どうしたんですか」

下に降りた教授が聞くと
警察官は苦い顔で答えた。

「昨夜、飛び降りがありまして」

不謹慎だが職業柄興味がわいた教授は
ちょっといろいろ聞いてみた。

時間は夜中二時半頃、
亡くなったのは男性、
ほかにもいろいろ聞いたが忘れてしまったそうだ。

自分の家でこういうことが起こるのは
なんだかなぁと思いつつ
用事をさっさと済ませてすぐ帰る。

奥さんはちょうど起きてきたころだった。

「なんか騒がしいけど」

奥さんが言うので
教授は早朝の出来事を伝える。

奥さんの顔がみるみる青くなっていく。

「昨日、夜中に読んでたのよ。
うしろの百太郎。
夜中のちょうど二時半ぐらいにドンって音がして。
ちょうど読んでたのが飛び降りの話だったから
なんか嫌だなって思って寝たのよ」

そう、その時のドンという音が
飛び降りの音だったらしい。

教授はすぐにうしろの百太郎を捨てて、
それから読んでないそうだ。

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