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[超怖い話 実話]山の中の家 - 超怖い話 実話

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[超怖い話 実話]山の中の家

超怖い話 実話 長編

少し前、一時期渓流釣りに友人のお兄さんが凝っていた。

そのお兄さんの友人が本格的に嵌ってて、お兄さんは付き合って始めたのだが、結構楽しくそのままはまってしまったのだとか。

休日にはよく魚釣りにでかけ、川の上流を目指して、山奥まで入る・・・

釣りが出来る、絶好のポイントを探して、新しい場所に踏み入ることなど探検気分だったそうだ。

ある日、いつも釣りへ行っている友人と二人で、以前から目をつけていた川に行った。

友人の車で林道を越えて、悪路が途切れる場所に車を止めようとすると、
友人がエンジンの不調を訴えてしまった。

エンストしちゃった。

もう釣りどころでは無くなった。

こんな人気の無い山奥まで来て、どうやって帰るんだ!!

二人とも必死だった・・・

とりあえず知り合いに連絡をとってみるか、JAFを呼ぶしかないだろってことになった。

徒歩で山道を引き返していると、何か私道のような細い道を発見した。

県道まではまだ遠い。

人家があるんだったら、そこで電話を借りようって話になったが、してこんな山の中に電話なんか来てるのか?

そのまま進んでいくと、古い平屋らしき建物の屋根が見えてきた。

人の気配がない・・・

少し期待していたのか、二人ともどっと疲れが出た。

近づいて家屋の様子を見るに、ほとんど廃墟同然だった。

家の中に入ってみるかってことになった。

その廃墟化した家の雨戸には鍵がかかってなく、開けようとすると枠が外れそのまま倒れてしまった。

家の中はもの凄く荒れ果てていた・・・

畳はめくれて投げてあり、本棚は倒れ、その上に横倒しになったストーブや 汚れて破れた布団や衣料、家財道具などがばらばらに撒いてあるかのようだった。

足の踏み場もなかった。

二人で玄関の方に回ると、土間と上がり框があって、
板張りの居間には囲炉裏らしきものが、といってもシロアリに食い荒らされて、
床板は穴だらけだった。

居間の引き戸を開けると、工房らしき作業場があり、大量の陶器の破片が散乱している。

陶芸家でも住んでいたのだろうか・・・

外には窯らしきものもあったなと話しながら、作業場から入るドアをゆっくり開けた。

一つは洗面所と浴室。

そこも泥だらけで、浴槽には澱んだ雨水が溜まっている。

もう一つのドアを開けようとして、何か背すじがぞっとしたのを感じた。

友人がドアノブに手をかけたと同時に、もう行こうと声をかけたのだが、扉は開かれてしまった。

その部屋は整然としていたのだ。

ここの住人が寝室として使っていたのかもしれない・・

六畳間にはきちんと布団が敷いてあり、横には小さなちゃぶ台が一つあった。

ちゃぶ台の上には空の湯飲みと灰皿があり、そこにはたばこの吸い刺しが。

まるで今しがたまで、誰かがそこにいたような感じだった。

布団の枕もとには石油ランプがあり、近くには週刊誌が広げてあった。

友人は無言でその週刊誌を拾い上げ、発行日の日付を確かめた。

「三年前のだ・・・」とつぶやき、お互い顔を見合わせた。

と同時に、二人ともわめきながら部屋から転がり出た。

私道に分岐する林道まで走って逃げて、そこで息をつきながら、しばらく休んだ。

 「あそこってさ、発狂した人間が住んでたんじゃないかな・・」

友人はしばらくこちらの話を聞いているようだったが、
ずっと無言だった。

どう思う?こちらから訊ねると、友人は静かに話した。

 「あの部屋だけど、・・・・・虫とか動物が入ってきた形跡が無かったよな」

 「本当に人間が住んでたのかな・・・」


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2018.05.13|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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