FC2ブログ

俺は慌てて備え付けの消火器を使い、火を消した。 - 超怖い話 実話

ピックアップ!

俺は慌てて備え付けの消火器を使い、火を消した。

IMG_2089.jpg


中学二年のときのこと。

昼間家で一人で寝ていたら、
インターホンが連打された。

玄関に出てみると、
大きな金属製の缶が置いてあった。

一斗缶位の大きさで、
ボコボコへこんでおり、
元の形はよくわからなかった。

てっぺんに円形の蓋がついており、
がっちりと閉じられていた。

蹴ってみるとやや重い。

俺はよせばいいのに
何も考えずに蓋に手をかけた。

素手では開かなかったので、
ハンマーの反対側を使ってテコで開けた。

なかには無色透明の水飴のようなものが
缶いっぱいに入っていた。

表面に多くの気泡が見られるが、
透明度は高い。

非常に強い臭気を発しており、
一瞬目を背けたそのとき、
水飴がヌラヌラとゆっくり流れて、
缶の蓋から出てきた。

いつのまにか背後にいた飼い犬が
ワンワン吠えている。

俺は何が起きているのかわからず、
思わず後ずさりした。

水飴はこっちに進んできた。

明らかに玄関に向かっている。

俺は我にかえり、
なんとかしようと手近にあった新聞紙を水飴に被せた。

新聞紙は濡れて段々と透けて行き、
溶けてしまった。

スコップで掬おうとしてみてもヌラっとこぼれてしまい、
うまくいかない。

とにかくものすごい臭いで、
近付くのも大変だった。

やがて開け放しだった玄関内に侵入してきた。

俺はふと毒があったらと思いつき、
触るどころか近付くことも躊躇してしまった。

水飴はゆっくり進んでくる。

俺は台所に走り、
サラダ油を取り水飴に勢いよく掛けた。

水飴とその周りが油まみれになったことを確認し、
マッチを擦って投げ入れた。

水飴は勢いよく燃えて
あっという間になくなった。

しかし、玄関先がちょっとしたボヤになり、
俺は慌てて備え付けの消火器を使い、火を消した。

消火器を使ったのはあれが最初で最後だ。

深く考える余裕はなかったが、
火をつけるしかない、と思ったんだ。

水飴は跡形もなく消えており、
缶の中にも残りはなかった。

帰宅した家族は誰も信じてくれずに、
結局俺の非行ということで片付けられ、
えらい剣幕で叱られた。

あの水飴はなんだったんだろ

まるで周りが見えているかのように
玄関先をまっすぐ目指し動いていた。

それに、あの箱を置いたのは誰なんだろうか

あれ以来水飴とか
透明度の強いゼリーなどは食べられなくなった。

関連記事

スポンサードリンク

タグキーワード
2019.07.05|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
コメント
非公開コメント

トラックバック
Copyright © 超怖い話 実話 All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます