FC2ブログ

そもそも、 供えている相手が山の神様なのか、 - 超怖い話 実話

ピックアップ!

そもそも、 供えている相手が山の神様なのか、

IMG_3460.jpg


森林管理の仕事をしている古い友人は、
年に数回、山に供え物をする。

供えるのは串団子で、
古くからの習慣だという。

朝、山に入る時、
道沿いの巨木の根元に団子を3本置いていくと、
夕方には串だけが残されている。

団子は特別なものではなく、
最近は、コンビニで3本100円で売っているような、
菓子メーカー製の団子を供えているとの事だ。

そんなものでいいのかと、
こちらが心配してしまうが、
供えている当の本人はそんな事に頓着しない。

そもそも、
供えている相手が山の神様なのか、
あるいは精霊のような存在なのか、
それさえ知らずに供えているというのだから、
もはや有難みも何もない。

供えて何を祈るかと思えば、
取り立てて祈りもせず、

「はい、どうぞ」

その一言だけを心のうちで、
そっと添えるのだという。

先代から引き継ぐ時に、
彼は詳しい話を聞いたはずだが、
細かい事は覚えていないと、
嘘か本当か判然としない顔で言う。

朝、団子を供えて夕方に串を持って帰る。

持ち帰った串は、
一般ごみとして捨ててしまう。

それを年に数回繰り返す。

それだけの事だと彼は言う。

ただな、と笑った。

一度だけ、
串を持ち帰るのを忘れたんだ。

いやもう、懲りたよ。

串を持ち帰り忘れた翌朝、
玄関を出て、鍵をかけようとした時、
鍵穴に竹串らしきものが、
ぐちゃぐちゃに差し込まれているのに気付いたのだという。

鍵は交換せざるを得ず、
かなり痛い出費となった。

その後、
どんなにせがんでも、
この話だけはしてくれない。

関連記事

スポンサードリンク

タグキーワード
2019.09.20|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
コメント
非公開コメント

トラックバック
Copyright © 超怖い話 実話 All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます