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気がついたら駅前の交番で寝ていた。 - 超怖い話 実話

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気がついたら駅前の交番で寝ていた。

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先日あることがあって思い出してしまった話があるので書きます。

十数年前の話。

週末に雀荘で朝まで打とうと思っていたが、
かなり負けが込み、
2時頃になってほぼオケラになってしまった。

マスターは、
始発まで休んでいきなよといってくれたが、
かなりカッカきていたので
断って店を出ることに。

さぁ、始発までどうしようと思いながら
自販機でコーヒーを買い、
道端に座って休んでいると
後ろに気配を感じた。

振り向くと頭の禿げかかったおっさんが
すぐ後のビルに寄りかかってこっちを見ていた。

あれ?いつの間に?と思ったが
特に気にせずコーヒーを飲んでいた。

するとボソボソっと後ろから何か聞こえた。

独り言かな?
それとも俺に話しかけてるのかな?

「・・・・・・した?」

やっぱり俺に話しかけてるのかなと思い、
振り向いて

「何か?」

と聞いてみた。

「あなた、私のこと殺しました?」

ゾクッときた。

でも繁華街だけあって明るいし
周りにちらほら人もいるので、
それほど恐怖もなかった。

「いやいや、殺してないっすよww」

まぁ兎にも角にも関わらないほうが賢明だと思い
その場をあとにしたが、
後ろからついてくる。

「なんで逃げるんです?
私のこと殺したくせに・・・。」

ブツブツ言いながらついてくる。

やばい奴に絡まれたなと思い、
とりあえず近くのコンビニへ逃げ込んだ。

始発まで立ち読みしようと思ったが、
おっさんがコンビニの中までついてきた。

「人殺し。人殺し。人殺し。人殺し・・・・・・・」

他に立ち読みしてる人もいるので、
いたたまれなくなり、
雑誌とチューハイを買って
コンビニをあとにした。

もちろんおっさんは後ろからついてくる。

おっさんは中年太りで腹が出ている。

足は早い方なので
全力で逃げれば絶対に振りきれるはず。

意を決して走りだした。

後ろは振り返らず
息の続く限り走った。

もちろん振り切った。

とにかく明るくて人のいる場所へ行こうと思い、
近くの公園へ行った。

そこそこ明るいし、
カップル・リーマン風の男・ホームレス等
この公園にはけっこう人がいる。

ベンチに腰をかけて
チューハイを飲みながら
雑誌を読んでいた。

なんとなく・・・
本当になんとなく後ろを振り向くと
真後ろにあのおっさんが立っていた。

今まで無表情だったおっさんが
ニヤッと笑った。

「人殺しのくせに。
なんで逃げるんです?
人殺し。人殺し。人殺し・・・・・・」

今まで危ないおっさんと思っていたけど、
もしかして・・・

でも何で俺なんだ?

当たり前だけどなんの面識もない。

もうどうしていいのかわからない。

どこへ逃げても
このおっさんはついてくる気がする。

とりあえずここには人がいる。

ここで始発の時間まで耐えよう。

おっさんの声は聞こえないふりをしてチューハイを飲み、
雑誌を読んだ。

「人殺し。人殺し。人殺し。人殺し・・・・・・」

しきりに時計に目をやるが、
なかなか時間が進まない。

「人殺し。人殺し。人殺し。人殺し・・・・・・」

チューハイはとっくに空になり、
雑誌の内容はとても頭に入らない。

「人殺し。人殺し。人殺し。人殺し・・・・・・」

なんだろう・・・
なんだかわからなくなってくる。

本当に俺が何かをやったような・・・・・
わからない・・・・

見てはいけないと思っていたが、
チラッとおっさんを見てしまった。

おっさんの顔は見る影もないほどボコボコに腫れあがり、
腹部は血でにじんでいる。

もう無理だ。

始発まであと40分ほどあるが耐えられなくなり
駅に向かって歩きだした。

駅に向かう途中ある不安が頭をよぎった。

(このおっさんは俺の家までついてくるかもしれない。)

俺は見るも無残な姿になったおっさんに必死に謝った。

「もう勘弁してくれ。とにかく俺が悪かったよ。」

「人殺し。人殺し。人殺し。人殺し・・・・・・」

「ごめんなさい。許してください。お願いします。」

「人殺し。人殺し。人殺し。人殺し・・・・・・」

会話にならない。

このおっさんは許してくれない。

この理不尽な出来事に耐えてきた俺も
流石に切れてしまった。

「ふざけんじゃねぇよ。
俺じゃねぇって言ってんだろーがくそハゲ。
ついてくんじゃねぇよ。
この腐れ・・・・・」

罵詈雑言を叫び、
自転車など周りの物に当たり散らした。

自然と涙が出てきた。

なぜかはわからないが
精神的に限界に来てたんだと思う。

おっさんはニヤニヤしながら
黙って俺を見つめている。

しばらくすると警官が二人やってきて
俺に何か話しかけるが
警官の言葉は俺の耳に届かない。

それからどうなったのかは思い出せない。

気がついたら駅前の交番で寝ていた。

「だいぶ飲んだの?」

年かさの警官が聞いてくる。

俺は何をどう答えていいのかわからず、
しばらく頭の痛いふりをしていたが、
昨晩のことを正直に答えると
薬の使用を疑われるんじゃないかと思い、
無難に答えておいた。

それからしばらくはあのおっさんが頭から離れず、
一人でいるのが怖くて友人の家を泊まり歩いていたが、
あのおっさんは現れなかった。

それから十数年経った土曜日。

あの日以来というわけではないが
数年ぶりにあの雀荘へ行き、
朝まで打った。

始発に乗って帰ろうと思い、
駅へ向かって歩いていると
一人の若い男性が暴れていた。

「うっせぇぇんだよ。
ついてくんじゃねぇよ。
クソがっっ。」

周りにはだれもいない。

一人で叫び、暴れている。

まさかと思い、
逃げるように駅へ向かった。

若い男に殺されたのか何なのか。

おっさんは今でもだれかを探している。

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2019.09.24|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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