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奈良県の吉野の方が母の実家で、 - 超怖い話 実話

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奈良県の吉野の方が母の実家で、

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小学校5年の夏、
奈良県の吉野の方が母の実家で、
帰省かねて家族で遊びに行った。

普通なら実家に連泊するんだが、
その夏はキャンプ道具一式もっていったので、
吉野川の流域のテント張れるところで、
キャンプして遊ぼうという計画だった。

で、計画通り、朝から出発し、キャンプ場についた。

吉野川は川の流れも早く、普通は危なくて泳げない。

ところが、キャンプ場のところだけは
せき止められたようになっていて、
ちょうど小学校の講堂の半分くらいの面積のところが、
池なみに流れもほとんどなく、
着いた昼頃には、川岸というより『池』岸には
中学生の団体らしき先客がいて、人工プールのようになってた。

水深は2mぐらい。ちなみに俺は2Kmぐらい泳げた。

早速テントをたてて、水着に履き替え、泳ぎだした。

しばらく泳いでいたが、青い空を見たとたん
(変に印象的だったからあえてそう書く)
フッと意識が遠ざかって、俺は動けなくなって沈んだ。

おやじが飛び込んで助けてくれ、俺は事なきを得た。

その夜、テントの中で

「おまえどうしたんや?心臓も悪ないのに?」

と父が聞いた。

「いや、分かれへん。
あんなん初めてや・・なんか変な気分やった」

とりあえず水泳は中止し、
別のところでまたテントを張ったあと、
母の実家に戻った。

「お帰り。疲れた?」

と叔母がねぎらってくれたが、
奈良新聞を読んでいた叔父が、

「ほー○○で子供溺れて死んだって」

といった。

「えー」

と叔母がそれに呼応した。

記事を読むと、ちょうどサマーキャンプで
川遊びをしていた団体の子供が、
水泳中に溺れて誰も気づかず、翌朝発見されたらしい。

それは俺がちょうど溺れた場所で、日時も同じだった。

「○○もそこで溺れよったんや」

と父がいって、

「おまえ足引っ張られたんと違うか?」

と俺に冗談めかしていった。

叔父は、

「あそこ3つの流れ入ってきてるやろ?
温度差で人間の体ショック受けることもあるらしいで・・・」

ひとしきりその話をしたあと、別の話題へと変わっていった。

偶然ということもあるかもしれない。

叔父がいうように環境的なことかもしれない。

でも、あの時見た『青い空』には、今思い出しても、
不気味さと不思議な寂しさが入り交じったノルタルジーを感じる。

俺は気づかなかったが、その時、本当は俺の真下に沈んでいて、
足を引っ張って助けを求めたのかもしれない。

また、そうでなくて全く偶然でも、
溺れた子も同じ青い空を見たのだろうか?

もし見たのなら、それがその子にとって、
最後のこの世での風景だったに違いない。

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2019.11.07|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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