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俺の祖父さんの家に行ったときに聞いた話。 - 超怖い話 実話

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俺の祖父さんの家に行ったときに聞いた話。

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俺の祖父さんの家に行ったときに聞いた話。

俺の祖父さんが子供の頃は地方の田舎、
それも結構山奥に住んでいたらしいんだけど、
その頃にそこの子供達の間では、
落とし穴作って友達とか
近所の大人を落とす悪戯が流行っていたらしい。

その当時、遊び道具も手に入りづらい状況だったからか、
大人たちが自分たちが昔遊んだ落とし穴作りを教えたという。

比較的柔らかい地層だったのか、
山道とかでも大きめのスコップがあれば、
子供でも根っこに当たりさえしなければ
随分と深く掘れたらしい。

大人の膝辺りまでの穴も掘れば、
一日がかりで腰も埋まるほどの深さまで、
なんていうのまで作っていた。

そこに細い枝を被せて、
長い葉を探してきて上に軽く土を盛って、
少し乾いた土を振り誤魔化す。

近所の子供同士で、
何人かに別れてって感じで遊んでたらしい。

戦時中であまり物のない時代だったせいか、
そんな遊びばかりで一日を潰していたようだ。

近所でそんな落とし穴を作っていたある日、
空襲の警鐘が鳴った。

そのまま子供たちは遊びを中断して逃げたんだけど、
その後に山に居た近所の大人が一人、
逃げる途中で落とし穴に落ちて、
這い出す前に撃たれたのか、
そのまま頭でも打って気絶して逃げ遅れた間にだったのか、
落とし穴に中で焼けて死んでいた。

落とし穴は、じっくり地面を見ていれば
大概は気付くような程度のものだったらしいけど、
逃げる事に気を取られていたその人は気が付かなかったのだろう。

もともと大人達の教えた遊びであった事もあり、
子供の遊びとあまり責め立てられる事無く、
ただ近所の大人たちはその後この遊びをやめさせて、
祖父さん達も以来それはしなくなった。

祖父さんはそのまま歳を取り、
孫(俺ね)も出来て、見た目通り爺さんになって、
今年になっても通年通り、
その田舎の墓参りに行ってきたらしい。

本家(祖父さんの兄の家)から
自転車で山の斜面にある墓地に行き、
帰りに野菜類の無人販売に寄って
西瓜を買って帰る予定だったんだけど、
その帰りの山の降りで、
地面が掘り返された様な跡を見つけたらしい。

一部だけ丸く濃い土の乗ったそこは、
丁度人が余裕で入れる大きさで、
それを見ると昔よく作った落とし穴に似ていた。

隠すように盛られた土の間から、
薄っすらと草や葉の緑が見て取れた。

少なくとも勝手にできるようなものではない。

祖父さんは何でか瞬時に、
それを落とし穴だと察したらしい。

でもそのときは怖いとかそんなんじゃなくて、
今でも誰かそんなことする子供が居るのかって考えて、
またしばらく自転車を走らせた。

ところが、またしばらくすると
目の前に同じように落とし穴が見えてきた。

二つともちょうど、
人幅程度の山道を塞ぐようにあって、
誤って落ちたら大変だと思って少し離れて、
所々に低い草の生えた道の脇に移動してみたんだけれど、
ペダルを二、三度漕ぐとまた落とし穴がある事に気付いた。

流石に危ないと思って、
西瓜をカゴに入れて自転車を降りて徒歩で山を降りていくと、
今度は進路を塞ぐように不自然に横に並んだ穴の跡を見つけた。

まるで祖父さんを通せんぼしているみたいだった。

祖父さんはその辺りで、
おかしいとようやく気が付いた。

この道はつい先ほど、
行きに墓場に来るときに通った道と同じところだった。

来るときには落とし穴なんか無かったのにも拘らず、
ものの1時間も経っていない間に
こんなに穴が掘られている筈が無い。

祖父さんが引き返そうと思って後ろを向くと、
そこにも穴らしき跡ができていた。

たった今自分が踏んで歩いてきた筈の道だったのに。

逃げようと思って左右を見てみると、
祖父さんを逃がさないかの様に、
先程まではなんでもなかった場所に
落とし穴がいつの間にか出来ていて、
まるでそれが迫ってきているかのように、
前後左右共に囲まれていた。

祟られた。

と、そのとき咄嗟に思ったらしい。

その後すぐに、あのとき落とし穴で死んでいた
近所の住人を思い出したという。

念仏の一つも知らない祖父さんは、
嵐が過ぎるのを待つように目を瞑って
しばらくジッとしてたらしいんだけど、
このままでは限が無いっていうんで、
落とし穴に足を突っ込むのを覚悟で逃げようと決めた。

でも、目をようやく開くと、
ちょうど目の前に、
本来の山道に戻るように斜めに若干カーブを描くように、
そこの一直線分だけ無事に道が残っていたという。

それに気が付くと、
祖父さんは形振り構わずにそこを伝い山道に戻ると、
恐怖で手が固まって離れなかったらしく、
自転車も無意識に引っ張ってきていたことに気付いた。

その自転車にまたがって、
脇目も振らず全速で戻ってきたという。

その後の道では落とし穴に一切遭遇しなかった。

家まで戻ると、あのときの人が浮かばれず
未だに怒っているのかもしれないと、
祖父さんは兄と、まだ近所に住む死んだ人の家族の家を訪れ、
一緒にその人の入っている墓を参り、
線香と買った西瓜を供えてきたという。

そのときには、落とし穴は一箇所だけを残して
綺麗になくなっていた。

その残っていた一箇所というのが、
以前そのの人か死んだという場所のすぐ近くだったらしい。

祖父さんは幽霊とか信じてるのかは知らないけど、
その話を親父や伯父さんは笑い飛ばして

「ボケてんだよ」

とネタにしてたけど、
祖父さん自身は至って真面目に話してて・・・

本当かは分からないけど、
その話をしているときの祖父さんの顔が凄く怖かった。

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2020.03.18|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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