fc2ブログ

高校の夏休みのとき、 - 超怖い話 実話

高校の夏休みのとき、

IMG_1346.jpg

高校の夏休みのとき、
いとこの家に遊びに行こうとしてたんだよ。

お盆前だったかな。

めちゃくちゃ暑くて、
景色が揺れて見えるほどだった。

蝉の声も工事の音も電車の音もうるさいなあ、
と思いながら歩いてた。

さすが夏休み。

子供がはしゃぐ声が遠くから響いてくる。

しばらく歩いてマンションが立ち並ぶ区域まで来たとき、
あれ?って気付いた。

音が消えてる。

蝉の鳴声も工事の音も電車の音も子供の声も。

うわヤバイ。

日射病?と思ったけど、自分の身体は正常。

強い日差しで陽炎みたいに景色が揺れてる。

呆然としたまま立ち尽くす自分の横を、
赤いスカートの女の子が走り抜けていった。

ちょっと走ったら女の子は立ち止まって振り返る。

女の子が手招きする。

とりあえずついて行ってみようと思った。

しばらく女の子について歩いていったら、
突然肩をつかまれた。

顔を向けると、
紺色の着物を着た若い男の人が立ってた。

次の瞬間、全部の音が帰ってきた。

迫る電車の音に慌てて後ろに下がる。

いつのまにか自分は線路際に立っていたのだ。

もう少しで電車に飛び込んでいたのかもしれない。

着物の若い男の人も女の子もいなかった。

いとこに聞いたら、

「昔、電車にはねられて
亡くなった女の子がいたらしい」

とのこと。

どうやら呼ばれてしまったらしい。

霊感のある友達が言っていたことを思い出した

「お前の後ろの人、若いな」

と。

あの時は

『後ろの人って何だよ!?』

と思ったが、守護霊ってやつなんだろうか…。

不思議な体験だったな…。

関連記事

スポンサードリンク

タグキーワード
2020.04.04|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
コメント
非公開コメント

トラックバック
Copyright © 超怖い話 実話 All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます