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知り合いの話。 - 超怖い話 実話

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知り合いの話。

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知り合いの話。

彼女は一人暮らしをしているのだが、
ある時酷く体調を崩してしまった。

それまで病気らしい病気など
したこともない超健康体だっただけに、皆が驚いた。

久方振りに病院へ行ってみたが、
どうにも原因が特定出来ない。

その内に出歩くことさえ億劫になり、
今でいう引き籠もりみたいになってしまった。

そんなある日、
見舞いに来た友人の一人が奇妙なことを言い始めた。

「これが凄く怒ってる。体調悪いのも、多分それが原因」

そう言って指差したのは、
ウツボカズラの鉢だった。

昔、観賞用にどうぞと貰った物だ。

種類はよく知らないが、
一つだけ付いている大きな捕虫袋が枯れかけている。

「そう言えば、しばらく世話が雑になっていたわ」

と思い出す

「この個体、とても個性が強いというか、
普通は無い力を持っているみたい。
世話を欠かさないようにして、機嫌を取って」

言われた時は

「変なことを言うものだ」

と思ったが、どうせ今は部屋で寝てばかりだ。

素直に従い、食虫植物の世話を厚くしてみた。

捕虫袋の状態は目に見えて回復していったが、
不思議なことに、それに歩調を併せるようにして、
彼女の具合もぐんぐんと回復していった。

「へー、あの子の言ってたこと、本当だったんだ」

不思議なこともあるものだと、感心したのだという。

話を聞かされてやはり感心する私に向かい、

「でもね。今、ちょっと困ってる」

と彼女は打ち明けた。

あれ以来、少しでも袋の調子が悪くなると、
連動して彼女の具合も悪くなるようになってしまったのだそうだ。

「アレで抗議のやり方を憶えてしまったのかなぁ。
旅行とかで家を空けた時なんか、
ほんの数日で覿面に身体が不調になるの。
もう今は、ウツボカズラの健康状態が気になって遠出も出来ないし、
毎日のようにご機嫌伺いしている状態よ。
私じゃなくて、あっちが御主人様みたい」

当時に比べて倍近く成長した
捕虫袋の写真を見せてくれながら、
彼女はそう嘆いた。

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2020.05.24|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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