FC2ブログ

大学時代の同期にAという男がいます。 - 超怖い話 実話

ピックアップ!

大学時代の同期にAという男がいます。

IMG_1857.jpg

大学時代の同期にAという男がいます。

在学中は一緒に馬鹿をやった中ですが、
今は専門を違えており、
なかなか会う機会もありません。

そんな彼に久々に会ったときの事。

お互いに昼飯に行くところだったので、
連れ立って昼を食べていると、
Aが奇妙なことを言いだました。

「俺さ、全く怖い話とか信じてないけど、
あれは怖かったなぁ……」

聞くと、Aが数日前の当直の日、
受け持ちの担当患者さんの容態が急変したそうです。

その患者さんはかなりの高齢でしたが、
容態は安定しており、
本当に急なできごとだったといいます。

患者さんのご家族が駆けつけるまでの間、
Aは心肺蘇生を試みておりました。

患者さんはなにぶん御高齢ですので、
電気ショックは使えず、
手技による心臓マッサージだったそうです。

やったことのある方は御存知かと思いますが、
心配蘇生術はかなりの体力を使います。

Aは汗だくになりながら、
必死にマッサージを繰り返していました。

しかし、結局患者さんの意識が
戻ることはありませんでした。

患者さんのご家族に事情を説明し、
開放されたのは深夜の2時を回った頃だったといいます。

「あと5分……あと5分続けていれば、
心拍が戻ったんじゃないか…」

無駄だと頭では分かっていても、
ご家族の嘆きを見たり、
実際に命が掌から滑り落ちる感覚を味わうと、
そう思わざるを得ません。

Aは疲れた身体を引き摺り、
当直室へ戻りました。

疲れてはいるのですが、
一向に眠気は訪れません。

しばらくぼうっとベッドに腰掛けていると、

トントン……トントン……トントン……トントン……

当直室のドアをノックする音が響きました。

「そりゃあ、不思議に思ったよ、
なんだ、こんな時間に、って」

当直室にはナースセンターからの直通電話があり、
普通はそこから連絡が来るものです。

こんな深夜に当直室を訪れる人間などいないはず……。

怪訝に思いながらも
Aは返事をしながらドアを開けたそうです。

消灯時間を過ぎた、薄暗い、病院の廊下。

そこには誰の姿も無く、
どこかに隠れた様子もありませんでした。

「おかしいなぁと思ったけど、どうしようもない」

Aはドアを閉め、再びベッドに腰を降ろしました。

すると、

トントン……トントン……トントン……トントン……

と、またノックの音。

出ても、誰もいない。

さすがに気味が悪くなって、
Aは三回目のノックは無視していたそうです。

トントン……トントン……トントン……トントン……

いつまでも続くのではないかと思うほど、ノックは続きました。

「そのノックな?きっかり、5分続いた」

患者さんが恨み言を言いに来たのか、
お別れを言いに来たのか、

それは分からないと言っていました。

関連記事

スポンサードリンク

タグキーワード
コメント
非公開コメント

トラックバック
Copyright © 超怖い話 実話 All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます