小学校のとき、
クラスに俺と同姓同名、
漢字までいっしょの子が転校してきた。
近所に引っ越してきてから仲良くなり、
よく一緒に遊んでいたが、
その子は家庭的にかなり問題があった。
お父さんが無職でギャンブル狂の酒乱と
凄まじくダメな人だったようで、
一年ももたずお母さんがその子を連れて家出。
その子も連絡もつかなくなった。
その後、
そのお父さんが頭がおかしくなった。
子供と同じ名前の俺の前によく現れては、
意味不明のことを言うようになった。
うちの親に
「てめえ、俺の子を誘拐したな!」
とか脅迫電話をたびたびかけてくるようになり、
ついに警察に相談。
それを知ったそのお父さんはますます壊れ、
俺が小六のとき、
ついに俺を誘拐しようとした。
大声で俺の名前や意味分からんことを叫びながら、
俺をつかんで車に詰めこもうとした。
めっちゃめちゃ怖かった。
もちろん俺も号泣して
大暴れしながら抵抗し、
おっさん蹴りあげて、
血だらけで近所の家に逃げ込んだ。
結局、
おっさん逮捕→俺強制検査入院&取り調べのコンボで
ヘトヘトになりました。
今でも、
おっさんに抵抗したときの傷が
左手に盛大に残ってる。
マジトラウマ。
でも本当に怖かったのは、
事件のあと、
家にただ一言
「ごめんね…」
と呟いて切れる電話が、
三年くらいかかってきてたこと。
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2020.06.23|Genre:
謎|Thread:
恐怖の体験話|
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