父から聞いた曾祖父の話。
夕刻、川土手を歩いていたら、
ふらふらとおかしな歩き方をする男がいたそうだ。
あまりにも足取りがおぼつかないので、
川に落ちないかと心配していたら、
案の定ドボンと転落してしまった。
こりゃいかんと急いで駆けつけたのだが、
おかしなことに川の中には誰もいない。
首をかしげながらも、
その日は家に帰って寝てしまった。
数日後、土手を歩いていたら、
また同じように千鳥足で歩く男を見つけた。
今度こそ正体を見極めようと、
足下に落ちていた石を男に向かって投げつけた。
すると男は泥人形のようにバラバラになって、
川に落ちていった。
一体あれは何だったのかと村の年寄りに聞くと、
「そりゃおめぇ、カワウソに化かされたんだ」
と笑われたそうだ。
昔はカワウソもいっぱいいたらしいっすね。
ちなみに広島の話です。
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2020.07.08|Genre:
謎|Thread:
恐怖の体験話|
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