怖い話っつーか、
ちょっと切なくなった工房時代の体験談。
樽前から風不死に縦走しようとしたときの事。
ガスがえらいことになって、
親父とはぐれちまったんですわ。
コース外れて、
何となくシャレにならん雰囲気。
「やば、こんなんで遭難なんてシャレにならん」
って右往左往してる時に、
「クッ」と袖が引っ張られる感触。
当然誰もいないんだけど、
依然袖は引っ張られ続ける。
ついつい引っ張られる方向へ歩いていくと、
親父殿発見。
ぶん殴られたけど、
「無事でよかった」
と一安心。
結局その日は入り口まで戻って、
小屋に泊まりました。
で、寝ようと思ったときにふと思い出した。
無言で袖を引っ張るの、
あれ山で死んだ祖母さんの癖だ。
危ないとこ行こうとしたり、
なんか変なことやろうとしたら「クッ」。
「ちっこい頃とさ同じだべやな。祖母ちゃん」
って思わず口走っちまった。
隣にいるみたいな感じがして。
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2020.07.25|Genre:
謎|Thread:
恐怖の体験話|
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