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姉の私と弟は9歳離れていて、 - 超怖い話 実話

姉の私と弟は9歳離れていて、

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姉の私と弟は9歳離れていて、
弟が4、5才くらいまでは一緒に寝ていた。

弟が麻疹なんかで熱が出てうなされた夜、
すごくリアルな寝言を聞いた。

「兄ちゃん、すまん」

という言葉に驚いて目が覚めて、
弟を見るとうなされてた。

私が

「○ちゃん!起き!お母さん呼ぼか?」

と言うと、目を覚まして泣き出したので、
すぐに母を呼んでその日は母親の布団で寝かせた。

その日から母と寝ていたが、
熱が下がって元気になったせいか、
2日後には夜中に

「やっぱりおねえちゃんと寝るー」

と言って布団に入ってきた。

私がうつらうつら眠りかけると、
小さい声でまたもぼそぼそ寝言を言うので、
しんどいのかと思い、抱っこして枕をすけてやると、

「全部○○(聞き取れなかった)に渡してあるねん」

と言う。

あまりにもリアルで、可笑しくなって

「ああ、わかったよ」

と言うと、コトンと寝入ってしまった。

次の日、
母に弟の寝言のことを言うと、
はじめは

「寝言に話しかけたら目が覚めんて言うから、あかんのよ」

と言って笑ったのに、
内容を話すと、ぎょっとした顔をして

「それほんまか?」

と言った。

父の会社の後輩で、
父を兄ちゃん兄ちゃんと慕ってた人がいて、
その人は前の年に借金苦で自殺した。

その人が亡くなった直後に、父の夢枕に立って、

「兄ちゃん、すまん。全部○○に渡してあるねん」

と言って頭を下げた、

という話を母は聞いていたらしい。

その○○というのは、
会社の取引先の名称だった。

本来なら父の会社が持っているべき仕事上の書類か何かで、
向こうにあっても問題ないというか意味ないものだけど、
こちらでは探しまくっていたものがあった。

父も当時、○○に問い合わせたが見つからず、
しょうがないのでその仕事は一からなんとかしたらしい。

1年も経ってその話が出てきたので、
母はものすごく動揺してました。

父にその話をして、
もう一度○○の担当だった人に確認して調べてたら、
亡くなった人の自宅に、
その他の書類と一緒に郵送されてて、
奥さんも仕事のことはさっぱりわからないので、
そのまま持っていた。

○○という名前は、
私はもちろん弟も聞いたことなし。

弟はそれ以降何も変わったことはなく、
寝言もないです。

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2020.07.01|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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