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当時私は4歳だった。 - 超怖い話 実話

当時私は4歳だった。

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当時私は4歳だった。

その日私は幼稚園の運動会から帰った後で、
お風呂上がりに家の居間で
ゲームボーイをしながら
ぐーすか寝息をたてていた。

ふと、目が覚めると
居間におじいちゃんが入ってきてて
隣に座っていた。

するとおじいちゃんは

「耳食べるかい?」

と言った。

「耳って?パンの耳?」

と私が聞くと、
おいしいから食べなよと言って
おじいちゃんは横に置いてあった箱に手をやると
蓋を開けて中を見せてくれた。

真っ赤な色をした耳が
いっぱい入っていた。

耳を食べるの?
とおじいちゃんに聞いたが

「おいしいから食べなよ」

としか言わない。

問答してる内に、
食べなくてはならないなと思った私は
思い切って食べてみた。

味はしなかった。

2、3個の耳を食べた後に
また眠くなってそのまま寝てしまった。

そして、目が覚めると
おじいちゃんに何でさっき耳なんか食べさせたのかと聞いた。

すると

「ん?
おら今日はパンの耳なんぞ食ってねえぞ?
妙な事いうね」

と言われた。

当時の私は

「ははあ・・・
あれは全部夢だったんだね」

と思う事にした。

それが50年前の出来事だ。

思えば私の娘は
子供の頃によくゲームボーイで遊んでいた、

私が夢の中で遊んでたのと同じタイトル。

霊とか詳しい事はよくわからないけれど
あれは一体なんだったんだろうか?

父には結局一度も赤耳の事は聞かずじまいだったから
私には何もわからない。

だって祖父も父も
娘が産まれる前に亡くなっているのだから。

娘は幼い時は
時々虚空に向かって話しかけている事も多かった様な気がします。

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2020.07.17|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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