5年前の梅雨頃
何かの打ち上げで暗くなってから帰った時の話
人気のない道を
自転車でイヤホンを使いながら走ってた
向かいから人が歩いてきたから
なんとなく顔を見たら
満面の笑顔で口を動かしながらこっちを見てる
そいつは男
頭のアレな人だろうと思ったけど
そのまま走ってたら
またそういう人が歩いてきた
次は女性だったと思う
怖くなってイヤホンの音量を上げたんだが
どんどんそいつらとすれ違う
もう道だけしか見ずに急いでたら
いつの間にか知らない場所だった
俺は知らない道でもそのまま進んじゃう性格だから
その日もそのまま行ったんだが
ついに行き止まりについてしまった
右手には畑、
その先には知ってる道路があったんだが
畑には自転車で渡るには細い道?
しかもなかなか遠い
引き返して別の道から行くかと思い
ケータイで時間を確認しつつ振り向いたら
視界の上の方に足が見えた
こっちにつま先を向けた足がいくつも
顔を上げたら
その人達が満面の嫌な笑顔で口を高速で動かしてた
イヤホンは音量MAXだったから
喋ってるのかどうかわからなかったけど
俺は自転車も捨てて
畑を突っ切って道路に出て
振り向かず走って帰った
ケータイだけは手に持ってたから良かったけど
財布と自転車は失くしてしまった
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2020.07.19|Genre:
謎|Thread:
恐怖の体験話|
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