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俺が働いている百貨店でたまに、 - 超怖い話 実話

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俺が働いている百貨店でたまに、

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俺が働いている百貨店でたまに、
店内を浮浪者が彷徨いているから何とかしてくれ、
と言うクレームが入る。

皆、慣れたもので
おいおい、またか、
と。

だいたい出入口から各階警備員で固めているので、
そんな輩が入り込めるはずがない。

口を揃えて、
見える人にはやはり見えるもんなんだな、と。

うちの百貨店は
戦後の復興期に隣に新館を建てて今に至るのだが、
以前は旧館に三人の浮浪者が住み着いていたらしい。

何度追い出しても戻ってくるし、
その頃は浮浪者も一般人も大して変わらない風体だったしで、
さほど問題とはされなかった様だ。

そればかりか、
ある程度、店の連中とも仲良くし、
ごみ拾いなんかの仕事もして順応していた様だ。

しかし、ある程度街が復興し、
隣に新館を建てる予定が出てくる頃となると、
少々話が違ってくる。

今まで通り、
店内に居住させるのは如何なものか、
と言う意見が多数となる。

実際に汚らしい、
などと言うクレームめいたものも
客から出る様になって来た。

そのうちに新館の建設とともに旧館も全改装となり、
主だった従業員は休みをとる。

従業員が改装終えた旧館に戻った時には
もう、三人の浮浪者は消えていたと言うことだ。

何処に行ったのか知るものはいない。

語るものもいない。

今よりも人が消え易い時代だったのだ。

しかし、
それから現在に至るまで、
年に何度か客からのクレームが入る。

浮浪者を何とかしてくれ、と。

決まって旧館だ。

俺達はこう言うしかないじゃあないか。

見える人にはやはり見えるもんなんだな、と。

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2020.07.23|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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