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【怖い話 実話】バレンタインデーの恐怖 長編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話】バレンタインデーの恐怖 長編

霊とかオカルトとは全然違うんですが、

私にとってはとても忘れられそうにない話です。

姉は今、妊娠中なのですが、結婚前まで

勤めていた職場にとても仲のいい友達がいました。

IMG_1547.jpg


その人はYさんといって、明るくてきれいで

誰にでも好かれるタイプの女性でした。

ある年の2月、姉とYさんは一緒に

バレンタインのチョコレートを買いに行きました。

姉には当時彼(今のご主人)がいて、

その人のための本命チョコと職場で

配るための義理チョコをいくつか買いました。

そしてYさんの買ったチョコを見ると、

義理チョコの中に一つだけ、

高価なチョコが混ざっていました。

Yさんは普段彼氏がいないと言っていたので、

姉は「Yちゃん、それ本命チョコ?」と聞きました。

するとYさんは頷き、まだ付き合ってはいないけど

好きな人がいるけど、

この機会に告白するつもりだと答えました。

姉は「そうなの!頑張ってね!」と心から応援し、

Yさんも嬉しそうでした。

そして2月14日。

姉は彼氏にチョコを渡し、

同僚にも義理チョコを配りました。

姉の職場では、女の子同士でも

お世話になっている人や仲のいい

友達の間でチョコのやりとりがあって、

姉はYさんにもチョコをあげました。

するとYさんも姉にチョコをくれたのですが、

そこで大笑い。

一緒にチョコを買いに行ったので、

二人とも全く同じチョコを差し出していたのです。

でも、気持ちだからと二人は同じチョコを交換しました。

そして仕事に戻りしばらく後、姉はキャビネットの

整理中Yさんの机にうっかり足をぶつけてしまいました。

それで運悪く、Yさんが机の

上に置きっぱなしにしていたチョコの

箱が転がって、その下にあった水の

入った掃除用バケツに落ちてしまったのです。

姉は(あ、しまった)と思いましたが、

すぐに自分も同じチョコを持っていることを

思い出し・・・。

代わりに自分のチョコをYさんの

机の上に置きました。

もともと姉は甘いものがあまり好きではないので、

Yさんに食べてもらったほうがいいと思ったのだそうです。

それで翌日、姉が職場へ行くと、Yさんが「あれ、

M(姉の名前)ちゃん、チョコ食べなかったの?」

と聞いてきたそうです。

姉はおかしなことを聞くな、と思いました。

自分がチョコを取り替えたことを、

もしかして知っているのかな、と。

でも探りを入れてみると

そういうことでもなかったようで。

今さら「実はチョコを落としてしまったから

自分のと取り替えた」というのもなんなので。

姉は「うん、昨夜は帰ってすぐ寝たから食べなかった。

今日食べることにするよ」と言ったそうです。

翌日、姉はいつも通りに出勤しました。

姉はそこで、先に出勤してきた同僚に

「昨夜Yさんが亡くなったよ」と聞かされました。

自宅で亡くなっていて、

お母さんに発見されたそうです。

最初はとても信じられませんでした。

つい昨日まで全く元気で普通に話していたのに、

と思うと、悲しくなるより先に呆然としてしまいました。

でもそれよりも衝撃的だったのは、

Yさんはどうやら自殺だったらしい、ということ。

遺書も何も無かったのですが、

服毒死だったそうです。

姉の悲しみようは、妹の私から

見ても辛いほどでした。

自分には何もしてあげられなかった。

そこまで思いつめていたのなら、

どうして言ってくれなかったのか、

と言ってひどく落ち込んでいました。

それから1年後、姉は結婚、

妊娠もし親友を失った悲しみも和らいでいるようでした。

ところが最近になって、姉がまた、

あの当時の憂鬱な青ざめた顔つきをしていることが

増えたのです。

それどころか、

心なしかあの当時以上に陰鬱な

雰囲気になっているようで・・・、

私は心配になって姉を問いただしました。

姉はようやく重い口を開き、語ってくれました。

Yさんが亡くなってから一年後のバレンタイン。

姉がご主人にチョコレートをあげようとすると、

彼が辛そうに言ったそうです。

Yさんが亡くなる直前、彼女に告白されたのだと。

親友の彼だと思ってずっと我慢していたけれど、

辛くて、辛くて、もうだめ。

このままじゃ、自殺するか、Mを殺すか、

どちらかしてしまいそう。

彼は驚きましたが、Yさんとつき合うつもりはないし。

姉とは結婚するつもりでいることを話し、

Yさんを納得させようとしたそうなのですが・・・。

Yさんの自殺の原因、それは姉とご主人にあったのか。

私もショックを受けましたが、姉はどれほど

苦しんだことでしょう。

慰めの言葉もない私に、姉が言いました。

「自殺だったら、まだいいんだけど」と。

どうしてか、思い出してしまう。

「チョコ食べなかったの?」というYさんの言葉。

自殺にしては遺書も無い、あまりにも突然の死。

あの日、取り替えたチョコレートの箱。

「自殺するか、Mを殺すか、してしまいそう・・・」

考え過ぎだよ、と私は姉に言いました。

もう終わったことなんだし、

今は妊娠中で色々なことに過敏に

なっているんだよ、と。

本当のところは、私にもわかりません。

ただ、もしこの不安が当たっていたら・・・

と思うと、姉が、あまりにも可哀想で。


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2016.10.29|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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