【怖い話 実話 洒落怖】隣町に行くルートは二つ 長編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 洒落怖】隣町に行くルートは二つ 長編

二年くらい前の話。

夜になって隣町の友達に用があって

車で出かけることになった。

自分の住んでる町から隣町に行くルートは二つ。

IMG_2035.jpg


山道を越えていくのと、国道を通っていく道。

国道の方が若干早いが、交通量も結構多い。

車になれていなかったし、眠いこともあって

少し遠くなるが交通量のない山道を

通ることにした。

山道は最近トンネルが出来て

走りやすくなってたので

初心者の癖に結構スピード出して

車を走らせてた。

トンネルを越えてちょっと行くと、

火葬場があることを思い出して

何か嫌な気分になったんだよ。

車に乗ってるのは自分だけだし。

まして夜中でこんな山道。

国道を通れば良かったかなーとも思った。

でも今更引き返せないし、

怖いからさっさと行っちゃおうってことで

アクセル踏み込んでさらにスピードを

上げて通り過ぎようとした。

火葬場を横目に通り過ぎる。

別に何てこと無いじゃん…。

結局何かあるわけでもなく、

無事にそこを通過した。

元々そう言う噂があったわけでもなく、

怖がってた自分が馬鹿らしい。

安堵してまた視線を前に戻すと、

いきなり白い服を着た女が飛び出してきた。

夜中の二時だっていうのに

なんでこんなところで!

そう思って慌ててブレーキを踏み込んだけど、

スピードがかなり出てたので止まらない。

駄目だ、と思って目をつぶって思いっきり

ハンドルを右に切る。

直後全身に、ドンっという鈍い衝撃が走った。

撥ねちまった…。

かなり滑ったところで、車はようやく止まった。

人を撥ねた恐怖で、動揺しながらも急いで

車を降りる。

即死だろうな、とかこれからどうすりゃいいんだよ、

何て事を考えながら、撥ねた女性を捜す。

女性は車の後方に倒れていた。

大丈夫ですか、と慌てて駆け寄って

声をかけるも返事はない。

どうしよう、と思って辺りを見回すと、

車の前方に公衆電話がある。

そうだ、警察に連絡しよう…。

公衆電話に駆け込んで

警察に電話をかける。

今後のことを考え、半狂乱になった

自分は、とにかく警察に

「人を撥ねた、すぐ来てくれ」

とだけ繰り返し訴えた。

取り乱す自分を警察は落ち着かせ

場所を聞いてくる。

火葬場を過ぎた辺りだ、

と伝えるとすぐに向かうとのことで

名前と住所を聞かれて電話は切れた。

警察の冷静な対処に少しだけ

落ち着きを取り戻した。

到着までの間、自分はずっと

その公衆電話のボックスの中に籠もってた。

怖くて車にも戻れないし、

まして女性の所に行くなんて出来なかった。

あのスピードで撥ねたんだから、

生きてるはずは無いと思った。

でも、出血も無かったし、

奇跡的に助かってるかも知れない。

さっき呼びかけたときは

気絶していただけかも知れない。

ボックスの中でガタガタ震えて

何だか訳の分からないことばっかり考えてた。

待っている間、一度も女性に視線を

向けることはなかった。

5分も経たない内に、

前の方からパトカーがやってくる。

すぐに警察に事情を話して、

車の後方の女性の所に引っ張っていく。

警官二人と、自分の三人で車の

後方へと回り込む。

しかし、そこには誰もいなかったのだ。

先ほどまで自分が撥ねた女性が

倒れていたはずなのに。

慌てて周囲を探してみるけど、

何処にも人の気配なんて無い。

他に道はなく、5分やそこいらで

遠くまでいけるわけがない。

女性は徒歩だったし、

撥ねられて倒れていた。

そもそも動けるはずがない。

結局探し回ったけど、女性は見つからず。

念のため警官が車を調べる。

しかし、車には何かを撥ねたような

痕跡は全くなかった。

人をそんなスピードで撥ねたら、

間違いなく何処かがひしゃげたり

へこんだりするはずなのだが、

そんな様子もなく、

車は綺麗だった。

そんな馬鹿な。

間違いなく撥ねたのに…。

そう訴えても、警察は信じてくれず、

火葬場の近くだから

幽霊でも見たんじゃないか、

とか言って笑うだけだった。

警官の話じゃ、田舎だからそう言うことは

結構あるらしいとのこと。

自分はそんな話は聞いたことは無かったのだが…。

結局見間違い、ということで処理されて、

なんのお咎めも無しだった。

スピードのことも特には言われなかった。

もし万が一、ということで

簡単な調書だけとって、警官たちは戻っていった。

しばらく呆然としてしていたが、

友達に用があるのを思い出して車に乗りこむ。

乗る前にもう一度周囲を見回してみたが

自分のブレーキ痕の他には、

血痕も女性もなにも無かった。

次第に落ち着きを取り戻して、

やっぱり見間違いかと思うようになった。

まぁ幽霊なんて滅多に見られるもんじゃないし、

しかもそれを撥ねたとなれば、

結構話のネタになりそうだなーとか考えてた。

自分のその切り替えの早さというか、

楽観的なところには我ながらあきれた。

一応手を合わせてから、その場を去り、

無事に友達の所へと着いた。

後日、その友人と一緒にその現場に行ってみた。

するとあの時かけた公衆電話が無くなってる。

大して気にはしなかった。

きっとそれが霊騒ぎの元凶だったんだ、

だからそれを取り壊したんだろう。

警官も

「よくあること」

って言ってたし…。

大して深く考えもせずにそう思って、

友達に事故の時のことを子細話した。

友達も霊の話とかは好きだったし、

自身も見たこともあるらしかった。

笑いながら聞いていた友達が、

だんだん眉をひそめて蒼い顔になる。

そんなに怖い話かな、思いながらも話を続ける。

「でさぁ、そん時そこにあった公衆電話のボックスで

ずっと震えてたんだよ。

でも何かもう取り壊された見たいだな。

あれが霊を呼んでたんだろーな」

なんて笑って話してた。

すると友達がちょっと困った顔をして言ってきた。

「お前の話おかしいよ。だってそこ、

電話ボックスなんて昔から無いぞ?」

その後その町に住む友達にも聞いて回ったが

そこには元から公衆電話はなかったそうだ。

よく考えれば、田舎の山道にそんな物が

ある訳無い。

今ではもうその道を夜中に通ることはしていません。

長い割にあんまり怖くないです。

でも実体験なんで

自分の中では

最高潮にガクガクブルブル。

撥ねたときの衝撃は忘れません。

その町に住む叔母に聞いても

ボックスなんて無いって言うんだよなー。

何処まで虚構なんだろう。

女性、ボックスが虚構だったのかな。

でもそしたら警察これないよね、

携帯持ってないし。

警官も虚構だったのかな。

幽霊にしろなんにしろ

全ての感覚がリアルに

残っていていまでもちょっと怖い。

ボックス無いって言われたときの衝撃が…うう。

怖くなかったらホントにごめんなさい。


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2016.11.30|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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