【怖い話 実話】この件だけは信じてしまっています 長編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話】この件だけは信じてしまっています 長編

この間、俺が1人で残業をしてるときに電話が鳴った。

夜7時半くらいだっただろうか。

俺が勤めているところは小さな町工場で、建っている

場所も街からちょっと外れた山のそばのため、

IMG_1714.jpg


この時間になると周囲に人影もない。

「はい、○○工業です」

「ああ、サンジかぁ?」

しわがれた爺さんの声だった。

サンジとは何のことか全くわからないが、聴いた瞬間に俺は

「ああ、また間違い電話か」と思った。

というのも、うちの会社の電話番号は、地元のタクシー会社の

電話番号と1番しか違わないために、病院を使う爺さん

婆さんがよく間違えてうちに電話をかけてくるのだ。

「いえ、違いますよ」

「んぁぁ?」

ガチャ。。

要領を得ない年寄りの電話は一方的に切ることにしていた。

こっちが会社名を名乗った時点で

気づいてもらいたいものだが・・・。

すると、また電話が鳴った。

「もしもし、○○工業です」

「ああ、サンジかぁ?」

「違います。タクシーの番号なら、×××-××××ですよ」

「んぁぁ?」

ガチャ。。

一度の電話で間違いに気づかないとは相当ボケてるのか。

こっちはまだ事務処理が残ってるんだからもうかけてくるなよ。

しかし、その願いもむなしくまた電話は鳴った。

「もしもし、○○工業です」

「ああ、サンジかぁ?」

腹が立ってきた。
もういっそのこと「そうです」と言ったらどうなるんだろう。

俺はいたずらのつもりで「そうです、何か御用ですか?」

と言ってしまった。

「おお、サンジか。じゃあ今からそっちに行くからな」

え?

この爺さんはどこに行こうとしてるんだ?

爺さんの勘違いで見当違いの場所に出かけて

トラブルになってもまずい。

俺は間違いだと伝えるために、

今かかってきた番号にリダイヤルした。

「もしもし」、若い女の声だ。

「あのー、○○工業といいますが、今ですね、

そちらのお爺さんから電話がありまして」

「は?なんですか?」

「お宅のお爺さんから、今うちの方に電話が

ありまして、それで・・・」

「なんですか?うちに男はいませんけど」

「え?お爺さんというか、男の人は住んでらっしゃらない?」

「なんなんですか?いたずらなら警察を呼びますよ」

どういうことだこれは。

かかってきた番号にそのままかけ直したのだから

番号の間違いということはない。

でも電話先には女しかいない。

さっきの爺さんは一体なんだったんだろう?

ドガッドガッドガッ!

突然俺がいる事務所のドアが激しく叩かれた。

びっくりしてドアの方を見ると、ガラス戸の外には誰もいない。

呆然としてドアを眺めてるとまたドガッドガッドガッ!

と激しい音がした。

なんなんだ、と思って恐る恐る近づいてみると、

ガラス戸の外の死角になっていた部分に、顔と腕が

赤く焼け爛れた男が立っていた。

俺は「うおおおおおおお」と叫び、腰を抜かしてしまった。

よく考えたら、そのドアには鍵がかかってない。

しかし、その男はドアを開けて入ってこようとはせず、

なぜかひたすらドガッドガッドガッ!とドアを叩き続けていた。

(叩くというか蹴っていたのかも。腕が全く動いてなかった)

ドアに鍵をかけようか、それとも奥に逃げようか迷っていたら、

いきなり電話が鳴ってまた心臓が止まりそうになった。

必死に電話までたどり着いて取ると、社長からだった。

「もしもし、お疲れ、仕事の調子はどう?」

「いや、それ、それどころじゃないっす。今、

外にすげーのがいます」

「あー、何か出たの?じゃあな、神棚に供えてある酒を

ひたいと首につけろ。そしたら、神棚を開けてご神体を

見えるようにしてみろ。多分そいつ消えるぞ」

俺は震える足で必死に神棚までたどり着いた。

外では未だにドガッドガッドガッと音がする。

言われたとおり、酒を額と首につけて、神棚を開けた。

すると、グシャッという音がしたと思ったらそれっきり何の

音も聞こえなくなって、ドアの所にいた男も消えていた。

次の日、社長に昨日の出来事を話すと

「やっぱそういうことも起きるんだな」と、

全て知ってるかのような言い方だったので詳しく聞いてみると、

この会社が建っている場所は霊の通り道で、変な霊が

騒ぎを起こすと、霊媒師から言われていたので、

会社を建てるときにあらかじめ壁という壁、

全てにお札を練り込んであるから、どんな霊も

入って来れないようになってるんだと自慢そうに語っていた。

言うならば霊対策のセキュリティだ。

で、さらに後日、俺は個人的に霊能者を訪ねた。

会社の土地を見て、お札を壁に練り込んでくれたあの霊媒師だ。

話を聞くと、うちの会社が霊の通り道に建っていることは本当で、

壁にお札を練り込んであるので、余程怨念の強い霊で

なければ破れない、というのも本当。

「しかし・・・」、霊媒師は気が進まなそうに言った。

「社長がどうしてもあそこに建てると言うから、仕方なく

壁にお札を練り込んだけどね・・・。そのせいで、あそこ、

霊の通り道だったのが完全に塞がれてる状態なんだよね」

「それが、何かまずいんですか?」

「あそこを通って霊はいろいろな場所に行ってたんだけども、

そこを塞いだために霊は行き場を失って怨念が強まるという

危険があるんだよ。あの結界を破れる霊は

そうそういるもんではないけども、このまま強制的に怨念が

強まることになれば

いずれ、あれを破るほどの強い怨念の霊が

生まれるかも知れないんだ。そうなると、私にも、

もう対処しきれなくなるからね」

自分は霊媒師とかはあまり信用しない人間だが、

この件だけは信じてしまっています。


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2017.02.11|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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