【怖い話 実話 一番怖い話】謎だらけの経験 長編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 一番怖い話】謎だらけの経験 長編

私には時々不思議な事が起こります。私は人よりも

空想癖があるらしく、小さい頃から何をしている時に

でも気がつくと、頭の中の世界みたいなものに

知らずに思いをはせている事がよくありました。

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本を読みながら、TVを観ながら、授業をうけながら、

食事をしながら、時と場所を選ばずに空想をはじめるので、

周りの大人達からは常にぼーっとして注意力が足りないと

言われていました。

「もっと集中しなさい」と言われても、自分自身で意識して

やっているわけではなく、例えば何かの単語やイラストを

見たり聞いたりした時に、前触れもなく突然それが

イメージとして頭の中に溢れ出して止まらなくなるのです。

『それ』はだいたいは一分程ですぐ終わるのですが、

たまに数分、数十分続く事もあります

また、『それ』が起こってる間に誰かに話しかけられると

『それ』は終わるのですが、現実に戻ってきた直後は、

まるで夢を見ていた後のようにふわふわした

感じになります。

そして、いつも『それ』はただのイメージとして

終わるのですが、時々暴走する事があるのです。

例えば『それ』が起こってる時に、いつもなら頭の中の

イメージは決められた(元になった)一つのパターンが

ただぼんやりと浮かぶだけなのですが、たまにまるで

実際に体験しているようなリアルなものをみるのです。

今回はそのうちの、覚えている中でも一番最初のものを

書きたいと思います。

確かあれは小学四年か五年の夏休み

数日前だったと思います。

その日は半日授業の日で、三時間目が確か

道徳の授業だったと思います。

それはみんなが教材のビデオを見ている時でした。

ビデオに映された犬をみていた時に突然『それ』が

始まったのです。

イメージが段々と膨らんで、気がついたら私は

自分の家の前に立っていました。

そんな風になった事は今までなかったのですが、

不思議と違和感は感じませんでした。

周りの音は何も聞こえません。

ただぼんやりと、庭にいって犬を触ろうという考えが

沸き起こり、足が勝手に動いていきました。

私が当時住んでいた所は、戸建てで家の三方向が

高い壁で仕切られていて、庭に行くのは玄関の前を

通って行くか、玄関から一度家の中へ入り庭に

面している部屋の窓から出るしかありませんでした。

そして、私は『それ』の中で玄関の前を通り庭に出て、

妹達が縁側で犬と遊んでいたのを見たのです。

その時、誰かが私に声をかけました。

一瞬にして現実に戻ってきた私は、夢見心地の

ままで「今のはなんだったのだろう」と考えましたが、

授業を聞いているうちに忘れてしまいました。

ですがその数時間後、家に帰ってみると、

姉が首をかしげて言うのです。

「ねぇ、あーちゃんさっき一回帰って来た?」

もちろん姉が言う時間に私は学校にいましたし、

帰って来たのは今です。

それを伝えると、「・・・あのね、さっき玄関を

掃除してたらあーちゃんが荷物も持たずに庭に

歩いて行ったから、いつ帰って来たのかと

思って声をかけたんだけど、ぼーっとしながら

行っちゃったから、

何かあったのかと思って追いかけたの。

でも、庭に行ってもえーちゃん(妹)達しかいないし、

聞いてもあーちゃんは見てないって言うから・・・」

その時、部屋の窓は妹がいた場所以外は中から

鍵がかかっていたので、私を追ってすぐ庭へ行った

姉を巻いて何処かへ行けるはずはなかったのです。

私は学校であった事を話しました。

「なんだろうね?生霊ってやつかな?」

その時はただの偶然か気のせいだったんだろう?

という事になり、その話は終わったのですが、

後日どうもただの気のせいだけではないかもしれない

というような事が起こったのです。

私がはじめて『それ』を体験した後、

一週間くらいたった夏休みのある日の事です。

その日はお昼前から何をするでもなく近所を

ぶらぶらしていました。

団地の端まで来ると、目の前に鮮やかな黄色が見えました。

近付いて見ると、1メートル位の高さの畑に沢山の

向日葵が風に揺れています。

その時、また突然『それ』が始まったのです。

今度は学校の花壇の前にいました。

この間と同じように、周りの音は何も聞こえません。

ふと脇を見ると、ジョーロが落ちています。

私はまた、ただなんとなくそうしようと思い、

そのジョーロを拾うと近くの水道から水を入れ

花壇の花にかけました。

ジョーロは意外と重く、落とさないようにと

持ち手の部分とさきの部分を持ってやったので、

先の部分を持った左手に水がかかり、

気持ち良さを感じました。

そして、3つ目の花壇に水をやりはじめた時に、

誰かが私を呼ぶ声が聞こえました。

気がついたら向日葵畑の前でした。

さっきまで消えていた音もちゃんと戻っています。

なんだったのだろうと考えていたら手に

違和感を感じたので見ると、

左手だけが濡れていました。

私は一体何が起きたのかさっぱり分からず、

とりあえず落ち着こうと思い、

縁石に腰をおろしました。

前回、学校での事、あの時は教材の

ビデオをみている時でした。

そして今回は向日葵畑を見た時、

考えてみてもあんな風になったわけも、

繋がりらしきものも何も見つけられません。

しかも、今回は私の手が濡れています。

ただの気のせいなんかではありません。

なんだか落ち着かない気持ちのままでしたが、

日も高くなってきたので一度家に帰る事にしました。

家に帰ると姉がお昼ご飯の準備をしていたので、

子供部屋にこもり宿題をしているふりをする事に

決めました。
イスに座り机にドリルを出していると、本棚に

辞書があるのに気がつきました。

その時ふと、自分で意識して『それ』を

やる事は出来ないだろうかと思い付きました。

辞書を引っ張り出し、適当なページを

開いてみていきましたが、最初の数ページは

何もおこりません。

数十ページと見ていくうちに、意識してやるのは

無理なのかもという気持ちになってきました。

その時、ある文字が目に飛び込んできました。

次の瞬間、私はまたあの無音の中にいました。

今度は父が大事にしている畑です。

私は前回までと同じようにだだなんとなく

そうしなければと思い、しゃがみ込んで

草むしりをはじめました。

少ししてまた誰かの呼ぶ声で戻ってきた時に、

ぼーっとしながら今やった事を考えていると、

今度は両手に違和感が・・・。

見ると指先が土と草の汁で汚れています。

軽くパニックを起こしそうになりながら、

とりあえず手を洗わなければと思い、

台所へむかいました。

台所では姉がお昼ご飯の支度をしていました。

「あれ?あーちゃん部屋にいたんじゃないの?」

私の手が土で汚れているのを見た姉が声を掛けました。

その時まで、もしかしたら手についた汚れは混乱して、

幻覚を見ているだけではないかと思ったりもしたのですが、

どうやら気のせいではないようです。

私は姉に事の一部始終を話しましたが、

姉は「あーちゃんは妄想癖あるからねぇ。

暑いからぼーっとして手が汚れてたの忘れて

たんじゃない?」と取り合ってくれませんでした。

でも、そんなはずはないのです。

だってさっき帰って来た時に、姉の見てる隣りで

手を洗ってるのですから。

そんな事があってから暫くはまたいつ『それ』が

くるかとびくびくしていたのですが、時々ぼーっと

してイメージが膨らむ事はあっても『それ』にまで

至る事はなく、何年か経つうちにあれはきっと

夢だったんだとさえ思うようになっていました。

ですが、社会人になって数年後、また突然

『それ』がおこったのです。

当時、多摩川沿いのアパートに住んでいた私は、

最寄り駅の近くで働いていたのですが、

家から駅までは多摩川の河川敷を通って行く

(約30分)か、ちょっと遠回りをして住宅地を

通っていく(約45分)しか道がなく、明るいうちは

河川敷、暗くなったら面倒でも住宅街を通ってと

使い分けていました。

その職場に入って半年たち、仕事にも

慣れてきたた頃の事です。

その日は仕事が遅くなり、職場を出た頃には

外はもうすっかり暗くなっていました。

いつもなら暗くなってからは住宅街を

通って帰るのですが、どうしても観たかった

番組があったために早く帰りたかったので

河川敷を通って帰る事にしました。

河川敷には街頭がなく、隣りをはしる土手の上の

道路にたっている街頭の明かりと、

月の明りでぼんやりと照らされているだけでした。

「早く帰りたい」

そう思いながら早足に歩いていると、後ろから

足音が聞こえてきたのですが、その音に妙な

違和感を覚えました。

「何かが変だ・・・」

でも、何が変なのかはわからない。

気のせいかと思いそのまま歩き続けました。

『コツコツコツ・・・』

「だけど、やっぱり何かがおかしい・・・」

変だなと思った次の瞬間、気がつくと私は見た

事もない場所に立っていました。

見渡す限りの草原。

周りの音はなし。

突然のイメージの暴走でした。

前回の『それ』からは約8年もたっていたので、

最初は何がおこったのか分かりませんでした。

わけのわからないまま、なんとなしに足元を見ると

その場には、不釣合いなゴツゴツして平べったい石が

数個転がっていました。

前回まで同様、何故かはわからないのですが

やらなきゃいけないと思い、私はその石を拾い

集め大きめの石から順番に積み上げていきました。

ところがやってみると、ゴツゴツとした石は積み辛く、

なかなか上手く積めません。

やっと5個くらい乗せた時でしょうか、

誰かが後ろから近付いてくる音が聞こえました。

周りに音のない場所で、草の上を歩いているのに

その音だけがまるで良く響く床の上を歩いて

いるようにはっきりと聞こえました。

だんだんと近くなる音。

もうすぐ後ろまで来ている。

そう思った時、誰かの呼ぶ声が聞こえました。

ふと我にかえると家への道の途中でした。

ぼーっとしながら周りを見渡して今起こった事を

考えていると、すぐ後ろから足音が聞こえてきました。

『コツコツコツ・・・』

「あれ?この音さっき・・・」

『コツコツコツ・・・』

段々と近付いてくる音。

急激に恐怖感が襲ってきて走り出したい

衝動にかられたのですが、何故か

足が動きません。

どうしよう、どうしよう・・・。

軽くパニックに陥りながら、気のせいかもしれない、

落ち着かないと思ってギュッと目を瞑った

ままただ足音が過ぎるのを待ちました。

『コツコツコツ・・・』

足音が横を通り過ぎて行くのがわかりました。

通り過ぎたら目を開けよう・・・そう思っていると、

耳元に生暖かい風が。

『もう少しだったのに、残念だったね』

ビックリして目を開けましたが、

周りには誰もいませんでした。

その後の事はよく覚えてないのですが、

一緒に住んでいた友達の話では、

私が泣きながら家に駆け込んできてわけを

聞いても何も言わずに震えていたらしいです。

いったいあれはなんだったのでしょうか?

『それ』と足音はなんらかの関係があったのか、

考えてみてもわかりません。

足音の主が言った言葉の意味もその後も数回、

『それ』はおこりましたが、足音はそれ

一回きりでした。

あの時誰かに呼ばなければ、

私はどうなっていたんだろう。

そう考えて、また一つ疑問が増えました。

そういえば、いつも『それ』がおきた時に私を

現実に引き戻す『声』はいったい誰なのか?

考えてみると謎だらけの経験です。


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2017.03.14|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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