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【怖い話 実話 洒落怖】(死んだザリガニの臭い) 洒落怖にならない怖い話 長編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 洒落怖】(死んだザリガニの臭い) 洒落怖にならない怖い話 長編

俺がまだ小学校3年生で

クワガタ虫捕獲に夢中になっていた時の事です。

小学生の時はゲットしたクワガタの大きさ種類で

ヒエラルキーがあった筈。

IMG_2273.jpg


5年生のH君がヒラタクワガタをゲットした。

と情報が流れその情報に奮起した

俺たち3年生二人と6年生のO君が

近所のD山に最強のミヤマを捕りに行く事になった。

ミヤマクワガタが最高のランクで

赤くてクワがすごければ

もうそれだけで学校のチャンプだったのだ。

D山はちょっと小高い山の上に

テニスコートのあるクワガタがよく捕れるポイントだった。

周囲は金網で覆われて

基本的には立ち入り禁止だったが

おかまい無しでみんな金網に穴をあけたり、

金網を乗り越えたりしてクワガタランキングに挑戦していた。

私有地であるにもかかわらず

(893の私有地だという噂もあった)。

まぁ、小学生ってのはそんなものだったとしておいて下さい。

いつもの用に金網にあいた穴から

山に入り込んだガキどもはクヌギを蹴っ飛ばして

落ちてくるカナブンやらコクワガタを広い集め

プラケースに入れて目的地に向かった。

目的地は一番でかいクヌギの木で、

その木ではヒラタはおろか伝説のオオクワガタすら

捕獲出来たと言うありがたい木だった。

蹴りだけではびくともしないので最年長のO君が木に登り、

ミヤマを探す。という作戦を立てた。

ミヤマは高い木の上にいるのです。

猿のようにクヌギの木に登るO君を

下でハラハラしながら俺たちは見守っていた。

しばらく木の上でごそごそやっていたO君が

急に木から降りてきてこう言った。

「あのよう、あそこの囲いの中に

雑巾のでかいやつが引っかかってるんだけど。」

そう言ってO君は茂みの中に

少しだけ見えている緑の金網を指差した。

「のこぎり爺だったりして(w」

と俺たちはからかった。

のこぎり爺とはこの山に住んでいるという怪老人で、

でかいのこぎりで侵入者を追い回す噂の人物だった。

いつもこの山に入る時は

のこぎり爺の気配に気をつけながら侵入していたのだ。

クワガタの事は忘れて俺たちは

その囲いの方へ足を向けた。

近づくにつれ、むかつくような臭いと

(死んだザリガニの臭い)

大小の蠅が気になった。

ちょっと窪地にあるその囲いは

変電機を守るためのものだった。

そこには雑巾というよりは

洋服を着た雑巾ではないものがぶら下がっていた。

猛烈な臭い、蠅の飛び交う音も聞こえる。

おわかりだろう。

俺たちは首縊り雑巾を見つけたのだ!

「首つりだ・・・」

怖くなって、でも逃げたら追いかけてきそうなので

ゆっくりと元来た道を戻り、

小走りで少し広い場所まで逃げた。

最年長のO君は頂上に

テニスコートがあるのを知っているので通報してくる。

お前らは山から脱出しろ。のこぎり爺に気をつけろ。

と言って別の道を通って通報に行った。

後に残された二人のガキどもは

怖くなって急いで山を下りる事になった。

途中、何度も草に足を取られ転び、

転げ落ちながら2人は山を必死に下りた。

一緒に居た仲間が本格的に擦りむいたので少し休憩した。

そこらの葉っぱで傷口を拭きながら

さっきまで恐ろしいものがあった場所を振り返る。

生まれて初めて見る生死体。

それも腐った死体だという事実に二人は

ガクブルだった。

O君は無事に通報出来ただろうか?

そんな事を考えていると

さっき降りてきた道を黒いコートを着たような男(?)が

登って行くのが見えた。

ゆっくりとまるでえさを探す熊のように

のっそりのっそりと登って行く。

「おい、あれのこぎり爺じゃねぇか!?ヤバいよ。」

傷を葉っぱで拭いていた友人が俺に耳打ちした。

俺は恐怖マックスでうなずく事しかできなかった。

「うわ~~~~~!zght#’&ふじこ!!」

一気に恐怖が襲いかかり、

こけようが何をしようがとにかく山を駆け下りた。

有刺鉄線で穴の周りを囲われた金網の穴に

二人でサーカスのライオンのように飛び込んで

二重の脱出劇を味わった二人だった。

俺はこのとき太ももを有刺鉄線で引っ掻いたらしく

左の腿は血だらけだった。

結局、クワガタどころの騒ぎではなく

山の下にはもう何台もパトカーが止まっていた。

O君もそこに居た。

O君が言うにはもう既に誰かが通報していたらしく

俺たちが気づかないうちに

仏さんは病院へ搬送されたのだそうだ。

つまり、山の下にいるパトカーは

現場検証のためのパトカーなのだ。

救急車は居なかった。

ここでO君も含め、俺たちは釈然としないと言うか、

おかしいと思う点があった。

まず、O君と俺たちの共通の疑問。

・もう通報されて仏さんは運び出されていたなら、

俺たちが見たあの死体は何だったのか?

・山へ入る時は車の1台も止まっていなかったし、

パトカーなんて目立つ車はいなかった。


そして、O君を除いた俺たちの疑問

・あの黒いコートの人物は誰なのか?

・警察が現場検証をしているなら

なぜ警察官とは出会わなかったのか?

警察官に太ももの応急手当をしてもらい

(マキロンぶっかけただけ)

警察にもう帰るように言われた。

黒いコートの男の話をするべきかどうか迷ったが

話せなかった。

O君にも話してはいなかった。

のこぎり爺だったんだろうか?

その年の夏以降、俺たちはD山へは行かなくなった。

もっとクワガタが捕れる場所を見つけたのもあるが、

何となくD山へ行くのが嫌だった。

太ももの傷はもう

何十年経っているがまだ残っている。


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2017.03.29|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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