【怖い話 実話 洒落怖】今日がDVD返す日 長編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 洒落怖】今日がDVD返す日 長編

しまった!今日がDVD返す日だった!!

夜中布団の中で、はっと気付いた。

時計を見ると1時ちょうど。

店は深夜1時までなのでまだ間に合うかも!

IMG_1361.jpg


私は飛び起きてレンタル店へ走った。

店に着くと、もう中は真っ暗で営業は

終わってしまったようだ。

え~どうして?

いくらなんでも1時ちょっと過ぎまでは営業するだろ、

普通。

仕方ない、返却BOXに入れとくか。

返却BOXにDVDを入れようとしたら、

入れ口に何か白いものがあった。

なんだこれ?ビニール袋の持つ部分?

あっ、そうか、私の前に返却した人が

ちゃんと入れずに引っ掛かったんだ。

・ ・ ・もしかしてこれってチャンス?

いいDVDとかだったらもらっちゃおうかな。

周りに防犯カメラや人が居ないのを確認してから、

私は入れ口から少しだけのぞいている

ビニール袋の端を引っ張り、

引き出そうとした。

「ズルッ」

勢い余ってかなり乱暴になってしまい、

ビニールは破け、中身は飛んで私にぶつかって

バラッと落ちた。

結構大きな音がした。

「カラッ、カラッ・・・」

まずいな、誰かに見つからなかっただろうな?

少しその場を離れて見回してみたが、

大丈夫、誰も居ないようだ。

さて、何のDVDかな?ケースは見当たらず、

中身だけ落ちている。

傷がついてなければ良いけど。

私は拾い上げようとして手を伸ばしたが、

そのまま固まった。

それはDVDではなく、鏡だった。

手鏡の取っ手部分をむりやり折って

丸い部分だけになった鏡だった。

なんで?!私は意味が解らず、

しばらくその鏡を見つめていた。

その時、店の前を車が通りすぎた。

一瞬だがヘッドライトの光がこちらに向いた。

鏡に反射してピカッと光った。

まぶしい!思わず目をそらしてしまった。

再び鏡を見ると、無くなっていた!

ほんの一瞬目を離しただけなのに。

更に分けがわからなくなって、もういいや、

とりあえず自分のDVD返却して帰ろう。

そういえばあの入れ口、

壊れて無いよな?かなり強引に引っ張ったからな。

入れ口を見てみると、ギョッとした。

入れ口から手が出ていてこちらに向かって

「おいで、おいで」

をしていたのだ。

・ ・ ・いや、待てよ、できすぎだ。

あ~、なるほどねえ。

店を早めに閉めてバイトが私みたいな客に

仕掛けたいたずらか!

たしか前に自販機の取り出し口から

手がでていたとかネタがあったよな。

鏡にも糸かなんかついていて

私が目を離した隙に隠したんだろう。

「おいで、おいで」

をしている手を良く見てみると女の子の手のようだ。

ピンクのマニキュアをしている。

耳をすますと、心なしか、小さな話し声も聞こえるようだ。

私は

「うわ~」

と大げさに驚き、一目散に逃げた。

ように見せて、こっそり店の裏に回り

建物の影から入れ口を覗いて見た。

まだ

「おいで、おいで」

をしている。

随分やってるな。

もういいだろ。早く出てこないかな。

もし可愛い子だったらこれをきっかけに・・・

などと考えていると、

「ポトリ」

手首から先が落ちた。

・ ・ ・なにも考えられなくなった。

ただただその手首を見ていると、

「カサカサ、カサカサ」

指を足のように使いながら這いずりはじめた。

なにかを探しているかのよう・・・

あっもしかしてあの鏡か?これって相当ヤバイんじゃ。。

「ガタッ」

無意識のうちに壁に体をぶつけてしまった。

すると手首が動きを止めた。

指が5本ともこちらを向いた。

しまった、見つかったか!!

手首は私の方へなにかの生き物のように這ってきた。

逃げようとしたが全く動けない。

「カサカサ、カサカサ」

足を1歩伸ばせば届く所まで近づいた。

もうダメだ、

私は歯を食いしばって目を閉じて観念した・・・

だがそれは私の横を通りすぎていったようだ。

だんだん「カサカサ」という音が遠ざかっていく。

5分ほど経っただろうか、

そっと目を開けて辺りをうかがうと、何も無かった。

汗をびっしょりかいたが、

冷静になって自分を思うと少し恥かしくなってきた。

何、真夜中に店の裏で立ちすくんで汗だらだらかいてんだ!

自分?

手首が動いたように見えたのも、

ビニール袋が風で転がったかなんかだろう。

は~あ、あほだな自分。

思わず一人ぼけ突っ込みをしながら店の前に出た。

端の方にまだビニール袋が転がっている。

もう騙されないって!

まあ私をあれほど怖がらせたビニール袋だ。

悔しいから1回くらい蹴飛ばして帰るか。

近づいて見ると、ビニールではなかった。

そこには折れた鏡を大事そうに撫でまわしている

手首があった。

私は無言で後ずさりをしてクルッと振り返って、

これ以上速く走ったら死ぬかもという勢いで家に帰った。

そしてそのまま寝入ってしまった。

次の日の朝、親が血相変えて起こしに来た。

「お前が良く行ってるレンタル屋、

強盗入って女の子が死んじゃったって!」

えっ、昨日返しに行ったけど・・・

と言おうとして止めた。

机の上にはまだ返していないDVDがあったので、

昨日の出来事は夢だったんだろう。

あ~変な夢見たな。

なんか良く寝たはずなのに疲れたよ。

店に警察がいっぱい来ていて大騒ぎだから

見に行こうと言うので、

着替えようとしたら、

何かが胸のあたりからポトリと落ちた。

キラキラ光っている。拾い上げてみると、

鏡の破片だった。


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2017.03.31|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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