【怖い話 実話 不気味な話】下北沢にある「ひかり荘」 長編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 不気味な話】下北沢にある「ひかり荘」 長編

これは私が東京の下北沢にある「ひかり荘」という

木造二階建てのボロなアパートで

体験したとても怖いお話です。

この「ひかり荘」見た感じは汚い木の塊といった様子で、

IMG_1960.jpg


二階の窓に住人の洗濯物なんかが垂れ下がっていなければ、

もう廃墟と言ってイイ感じでした。

この住人が、私の友達なんですね。

他に住んでいた人間はもう皆出てしまっていて、

他の部屋は大家の物置のようになっていたようです。

この頃の私は下北沢で飲む機会が多く、

よく終電を無くしてはこの友達の部屋に

泊めてもらっていたんですね。

ひかり荘の二階には三つの部屋があり、

友達の部屋は一番奥でした。

この部屋がまた汚くてですね・・・

六畳一間なんですが、もう足の踏み場が

無いくらい色んな物が散乱していて、

まるで警察のガサ入れが入った後に、

二度爆破されたような有様で酷いもんでした。

また隣りの部屋との境になっている木の壁が

あるんですが、そこに30センチ四方くらいの

薄いベニア板が一枚貼りついていて「何これ?」

と聞いてみると「わかんね。隣りの部屋が

見えちゃうんじゃね?」とまあこの性格が、

ここでの生活を「苦」としないんだろうなと思いました。

「隣りの部屋開いてるから住んじゃえば?」

ふと、飲み仲間の何人かで借りようかな・・・と、

そんなアイデアが浮かびました。

友達の話によると、一階は虫が

湧いていそうで住めたもんじゃない。

階段上がって二階の手前は大家の物置で、

借りるなら隣りの部屋がベスト。

というかもう選択の余地は無いようでした。

ある二日酔いの朝、よくアパートの入口で

顔を合わせていたここの大家である

お婆さんにこの事を相談してみると「もう来年、

とり壊してマンションにするから・・・」という事で、

家賃も破格。

私はすぐに契約する事にしました。

ま、飲んだ後に・・・ウハハというエロな目的が、

何よりも私の背中を押したんですけどね。

そんなある土曜日の夜、私は引越しと言うか

寝るだけの荷物と、電気等をとりつける

工具箱、また自分の部屋にあまっていた

携帯の充電器なんかを「ひかり荘」に運びました。

壁にかけるタイプの時計も持ってきていて、

引っ掛けるものとしては長い釘しか

無かったんですが、私は遠慮なくそれを

壁に打ち付けて飾り、時刻を見ると

夜の11時過ぎでした。

煙草を吸って、さて飲みに出るか・・・

などと思っていたところ、隣りの部屋の

友達から着信がありました。

電話に出ると、何かガサガサとしていて

何を喋ってるか良く分からないんです。

何か声を押し殺しているような感じで、

「どうした?」と聞くと「・・・いま部屋でさ・・

変な音が聞こえてるんだけど・・・」と、

何か怖がっているような様子でした。

今日、私が来る事は伝えていなかったので、

今さっき打った釘の音かな?

と思って笑ったのですが・・・・・・・・・。

「・・・キサマ・・・キサマ・・・

って聞こえる・・・何だろ・・・」

私は、はぁ?と思いました。

こいつ、私が隣りにいるのを知っていて、

驚かそうとしているのかとも思ったんです。

いや、でもそれにしても演技に

迫力が有りすぎる・・・。

泣きそうな声なんです。

「・・・怖ぇよ・・・どうしよう・・・

布団から出れない・・・・・・あと何?

他にも聞こえる声・・・」

私は、友達の部屋の方の壁に、

耳をあててみました。

すると何人かの男性が太い声で

唱える「念仏」のような音が聞こえて来たんです。

いや、明らかにそれは念仏でした。

携帯に耳をあてなおすと「・・・・・・

近づいてくる・・・・・・

なんか近づいてくる・・・・・・・・・」

友達の部屋の中の念仏はだんだんと

大きくなって、私は隣りに飛び込む前に

「オイ!大丈夫か!!」と、

壁を思いっきりダン!ダン!と叩きました

すると、すぐに『ダン!ダン!ダン!』

と壁を叩き返されたんです

あれ?・・・と思ったら、電話口では友達が

「ごめん(笑)テレビの音だったかも

(笑)ビックリした?」って。

私は、驚かせんじゃねえよ

バカヤローー・・・・って感じでした。

その後、友達は「ごめん、

明日土産買って帰るよ」と。

え?

お前、今どこ??

「実家、福岡だよ」

その時、また隣から叩かれました。

『ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダンダン!!!

ダン!ダン!ダダン!ダン!ダンダンダンダン!!

ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダンダン!!!

ダン!ダン!ダダン!ダン!ダンダンダンダン!!』

物凄い数の手が壁のあちこちから

叩き返して来るんです。

友達の部屋、誰もいない部屋から・・・。

その激しい振動で壁にかけた時計も

ガシャンと床に落ちました。

『ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダンダン!!!

ダン!ダン!ダダン!ダン!ダンダンダンダン!』

私は、ただ、ただ、叩き返される壁を見つめて

凍りついていました・・・。

すると、『ピタ・・・』と、その音が止まると

自分の心臓の音だけが耳の中で

激しく鳴っていました。

とにかく体が動かなくて、

立ちすくんだまま、携帯を

ギュっと強く握りしめていました。

自分の手が痛いぐらい強く。

そうする事を止められないんです。

とにかく強く握っていました。

すると、また再び『ダン!ダン!ダン!ダン!

ダン!ダンダン!!!ダン!ダン!ダダン!

ダン!ダンダンダンダン!!』

今度は・・・部屋のドアです。

『ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダンダン!!!

ダン!ダン!ダダン!ダン!ダンダンダンダン!!

ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダンダン!!!

ダン!ダン!ダダン!ダン!ダンダンダンダン!!』

「『キサマ!!貴様ァァァァァ!!キサマ!

貴様ァァァァァ!!キサマ!』」

その声が聞こえた瞬間、私は「逃げよう・・・・・・」

と慌てて部屋の窓に走り、飛び降りようとして

窓から顔を出すと友達の部屋の窓からも

何人かの男が顔を出していて目が合いました。

私は、飛び降りたというか、下に、落ちました。

落ちた場所はアパートとブロック壁の物凄い狭い

隙間で、挟まれてうまく身動きがとれなく、

そこへ、窓から覗いていた「男」が降りて来ました。

私はもう涙目で両側の壁に挟まれながらも必死に、ま

るで蟹のようにズルズルと、なんとか

動きながら壁づたいに先に進みました。

すぐ後ろからは、降りて来た男の「念仏」を

唱える声が聞こえ始め、振り返ると、その男は

私より遥かに体格が良いのに壁に挟まれる

様子もなく、私に対して真正面を向き、

そして私の方にゆっくりとすすんで来るんです。

「人間では、無い!!!!!」

そう感じました・・・。

私は二度と振り返らないようにして、

胸と背中を両壁に擦りつけながら、

ひたすら先に進みました。

その隙間には蜘蛛の巣が何層もあって、

それを顔や身体で破りながら先を見ると

突き当たりを右に進めるのが分かりました。

右に行くと、少し広くなってる・・・

あともう少し・・・。

念仏を唱える声は、もう私の

すぐ耳元まで来ていました。

この時、機械のような声が聞こえてきました・・・。

「・・・モシモシ。モシモシ・・・!」

それは握りしめていた携帯からで、

まだ通話途中だったんです。

その携帯を、真っ黒な手に

ギュッ!!!!!!と掴まれました。

私はもう半狂乱で、その手を振り

ほどくようにしながら突き当たりに着くと

右側の少し広くなった場所に倒れ込みました。

左足の骨が折れているようで立ち上がろうと

すると足に激痛が走り、それでも何とか

立とうと地面を這いながらもがいていると、

目の前に「井戸」がありました。

その井戸で先は行き止まりになっていました・・・。

ゆっくり、振り返ると、男は曲がり角の辺りで

私を凝視したままボーッと立っていて、

それ以上はこちらに近づけないかのようでした。

真っ黒に焦げた感じのベタッとした顔で、

眼だけが浮き出るように一つか二つこびりつき、

ところどころ焼け焦げたような白装束姿で

ジッと私を見つめていて・・・。

だんだん、男の後ろにある壁が透けたように

見えたかと思うと、念仏の声と共にスー・・・っと

消えて、何も見えなくなりました。

私はもう、気を失いそうになったのですが、

足の激痛がなんとか私の意識を

ハッキリとさせていました。

井戸に捕まってなんとか立ち上がると

それを囲む様にして作られた木の柵には、

沢山の「お札」が貼られていて、また、

そこに立てかけてあるホウキやチリトリが

目に入り、行き止まりの暗闇には小さな

ドアが見えて来ました。

「・・・モシモシ!!オイ!」

私が、とりあえず「ああ・・・」と答えると

「・・・・・・ヤッパ、キコエル!ナンカ・・・声が!!」

私は、とにかくそこから逃げろと伝えました。

後日分かった事が三つありました。

この「ひかり荘」ではその昔気のふれたような

宗教団体(といっても六人)が二階の三部屋を

借り切っていて、六人全員が斜め向かいにある

スポーツジムの駐車場で、焼身自殺を

計り五人が亡くなり一人は消息不明である事。

その団体が書き崇めていた「本尊」のような

狂った書き物が友達の部屋の壁に貼られた

ベニア板の中から出て来て、私がそれを

内側から釘で打ち抜きそうになっていた事。

友達が実家の風呂で痙攣し倒れている所を

家族に発見された事。

私達はお祓いをしもちろん「ひかり荘」

からはすぐに出ました。

あそこに居たモノが鎮まっているのかは

全くわかりませんが、

その後の私達はとりあえず大丈夫です。

私が釘なんか打たなきゃそれで良かったのかな・・・。


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2017.03.16|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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