【怖い話 実話 じわ怖】魚のおっちゃん じわじわ来る怖い話 短編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 じわ怖】魚のおっちゃん じわじわ来る怖い話 短編

曾祖母さんから聞いた。

曾祖母さんが子供の頃、

曾祖母さんの実家の近くの山に変なやつがいた。

目がギョロッと大きく眉も睫も髪もない。

IMG_1277.jpg


太っているのだがブヨブヨしていなくて、

顔も体もツルツルのっぺりしている。

いつも全裸で肌は青白い。

ちんこはついていなかったが女にも見えない。

まるで魚みたいな印象なので、

曾祖母さん達はそいつを魚のおっちゃんと呼んだ。

魚のおっちゃんのことは、

曾祖母さんと曾祖母さんの兄貴だけの秘密だった。

魚のおっちゃんのことを奇形の

ようなものだと考えていたので、

おっちゃんを見せ物にしないためだ。

魚のおっちゃんは、

曾祖母さん達によくきのこをくれたし、

曾祖母さん達が怪我をすると悲しそうにする。

だから、優しいやつなんだろうと考えていたらしい。

魚のおっちゃんは絶対喋らなくて、

表情はだいたいいつも無表情だが、

大雨や洪水の前だけ、

大きな岩の前に来て岩を睨み、

「うぅ うぅ うぅ」

と唸った。

ある日も曾祖母さんは、

魚のおっちゃんが唸るのを見かけた。

大雨が来ると思って

曾祖母さん達はあわてた。

だが何も天災はなくて、

かわりにお喋りで口が悪いガキが、

魚のおっちゃんの噂を流しはじめた。

そいつは異形じみたおっちゃんの姿まで

正確に噂にしていて、

そのせいか噂はしばらく

笑いのネタにされて、すぐ消えた。

噂が嘘じゃないと知ってるのは、

曾祖母さん達だけだったはず。

曾祖母さん達は噂を知って、

すぐ魚のおっちゃんのところに行った。

だがおっちゃんはいなかった。

毎日毎日おっちゃんを探したが、

大雨の前に岩の前で唸ったりもなかった。

魚のおっちゃんはいなくなってしまった。

曾祖母さんが最後に魚のおっちゃんを見たとき、

魚のおっちゃんはいつもはじっと

岩の前で唸るだけなのに、

そのときは曾祖母さんをはっきり見た。

そして両手で自分の顔を覆ったそうだ。

曾祖母さんには、

それがまるで泣いているように

見えたという。


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2017.04.20|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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