【怖い話 実話 じわ怖】生と死の狭間 じわじわ来る怖い話 短編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 じわ怖】生と死の狭間 じわじわ来る怖い話 短編

数年前の夏の体験です。

スキンダイビングで10m程潜り、

深い深い青色の中で、遠い遠い青空を眺めながら、

自然の中にいる自分を心地良く感じていました。

IMG_1886.jpg


海の中は凄く静かで、水も優しくて、

何よりとても広くて大きい世界。

心の中も綺麗な青色になった感じがしていました。

そして岸へ戻ろうとしていた時、

急に大きな衝撃で視界が真っ白になりました。

何が起きたのか全然分かりませんでした。

暫く意識を失い、やっと視界が戻ったところ、

漁船に衝突されたと分かりました。

泳ごうとしても、脳震盪で

頭の命令が身体に伝わらないので、

何度も水中に沈んでは意識を強く持ち、

またもがく、を繰り返しました。

頭を切っていたこともあり、

周囲の海は真っ赤でした。

正直『ダメかな…』と思いました。

大好きな海で、この大切な命が

途絶えるなんて…

大袈裟ではなく、

人生の何年分かと思えるエネルギーを使って、

何とか仰向けになって、

呼吸が出来る状態になれました。

ウエットスーツを着ていたのでプカプカ漂い、

一応フィンで岸の方向へキックしましたが、

途中で何度も意識を失いました。

後は余り考えないようにしました。

生きるとか死ぬとか、助かるとかダメかもとか。

心も身体も酷い状態でしたが、

何故か波の揺り籠に乗っている様で

気持ち良かったのでした。

そうして次の瞬間、

『誰かに助けられた!』

と思って意識を取り戻しました。

でも、助けてくれたのが人ではないと、

直ぐに気付きました。

岸から繋がる岩場に流されて、

その岩場に当たって気がついた様ですが、

何故か硬い岩でなく、柔らかい大きな手の様な、

温かなものに包まれた感じがしたのです。

そして、その時に丁度大きな波が来て、

その波に運ばれて、

気付くと私は岩場の上にいたのでした。

信じられないことに、

海草たちが私の全身のクッションに

なってくれていたのでした。

涙が止まりませんでした。

朦朧とした意識の中、

涙が本当に止まりませんでした。

神様とか自然とか、よく分かりませんでしたが、

とにかくそうした優しくて温かなものに、

その大き過ぎる愛の力に心から

有難うと伝えました。

岸へ戻ろうと立ち上がったら、

海草が一斉に海へ戻って行きました。

事故の経験は確かに

色々とショックでしたが、

それ以上に、海草がくれた

柔らかい絨毯(?)は、

長い間海と接して来て初めて

見た光景だったので、大変驚きました。

自然を愛してきた私。

その私を自然も愛してくれたみたいで

嬉しく感じました。

生と死の狭間を行き来して、

こんなとんでもないピンチの時に

経験した愛だからこそ、

この思いは揺ぎ無いものになった

様な気がします。

『愛し愛されてこそ命は輝く!』

と今の私は思っています。


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2017.04.23|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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