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【怖い話 実話 洒落怖】16歳で初めて金縛り 洒落怖にならない怖い話 最恐 短編

16歳で初めて金縛りにあってから、

転居先で必ず一回遭うようになった。

初回はさすがに恐くてたまらなかったが、

二回目にかかり、それがとけた時、

IMG_1673.jpg


これは半覚醒状態である、

と確信するに至るある理由を体験した。

それからはそれを恐いと思わなくなっていた。

結婚して新居に移り数カ月後、深夜にそれは来た。

しかしこれは半覚醒状態であると確信していたため、

どこまで意識をハッキリさせられるかを

テストする余裕があった。

左側に人の気配がする。

これは寝ている妻のものである。

足下の窓の外から軽い音。

木の葉が風で擦れ合う音だ。

などと分析している自分は、

運動中枢を司る脳の一部が睡眠状態、

意識、精神を司る部分が覚醒状態である、

と認識した。

だが、からだはいっこうに動かない。

まいったな、と思いながら

指先に神経を集中したりするが、

やはり無理。

いつまで続くのかと考えた次の瞬間、

「やめてやれよ」

あまりにも驚いたためか、

違う理由か、飛び上がるように上半身が起きた。

しかし確かに聞こえた。

腰辺りから腕一本分、60cmくらい右。

そして上に1mほどの所からの男の声。

部屋には当然、夫婦2人だけ。

聞き間違うような奇妙な音はしていない。

その後、転居した家でまた一度遭ったが、

前回と違いただただ目をつぶり、

あっち行け、助けて、と心の中で叫んでいた。

この10年ほどは、それとは縁遠くなっている。

もういらない。


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