【怖い話 実話 不気味な話】それ以来動物の撮影はやめ、山へも行っていません。怪奇現象 長編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 不気味な話】それ以来動物の撮影はやめ、山へも行っていません。怪奇現象 長編

私は野生動物の写真を撮って自然誌に

寄稿するという仕事をしていました。

夜間に山中の獣道でテントを張り動物が

通るのを待って撮影する。

IMG_1474.jpg


また、赤外線センサーを用いて自動

シャッターで撮影するなどです。

これから話す事が起こるまでは、仕事柄、

人気のない山中に一人でこもるのが怖いと

思ったことはありませんでした。

奥多摩秩父山地を沢沿いに登ったときのことです。

地図を見て想定していた付近には午後の

1時頃に着きました。

河原に一人用のテントを貼って

5時過ぎまで仮眠をするのがいつものルーティンです。

絶対に人のいるはずのない山奥ですので、

都会のよりは安全なはず・・・そう思っていました。

クマよけのラジカセを木の枝にかけ、

眠りにつきました。

起きた時にはもう外はかなり暗くなっていました。

ランタンをテント内に吊し、

機材を準備してヘッドランプを

装着し撮影に出かけます。

すると、テントを出て、

おかしなことに気づきました。

沢の上流に向かって10mほど

離れたところにやはりテントが見えます。

青い色のようです。

ここは釣り場ではないし、本当に人外の地です。

私の他に登山者がいるとはとても考えられませんでした。

テント内の明かりは透けて見えません。

だれかが眠っているのでしょうか?

それにしても、私がテントを

張ったときにはなかったのは間違いありません。

私の仮眠の間に音もなく誰かが

やってきた、ということなのでしょうか。

・・・とりあえず撮影の下見に出かけることにしました。

その時、青いテント内に明かりがつきました。

するとテントの色が急にまだらに変化しました。

テントの内側からそこかしこにどす

黒い色がしみ出しています。

青い地でよくわからないのですが、

その時に古い血の色を連想しました。

礼儀としてテントの人に

一声かけるべきなのだろうか、

そう思いましたが後から来たのは向こうだから、

あいさつもないのにそれも変かな、と考えました。

実はそれはいいわけで、何よりそのテントが不吉な

感じがして怖かったのです。

・・・大変だけど場所を変えよう、と思いました。

そこでテントを撤収し、なるべくそのテントのほうを

見ないようにしながらさらに1kmほど沢を

登りました。これで今夜の撮影は

できなくなってしまいました。

上流の河原でテントを張り直したら

時刻は9時近くになってしまいました。

簡易食を食べて眠りにつきました。

まだ肌寒い五月のはずですが、

びっしりと寝袋内に汗をかいて夜中に

目を覚ましました。

午前2時頃です。

テント内の空気がこもっていたので

ジッパーを開けて外の空気を入れようとして、

愕然としました。

すると、私のテントのすぐ目の前に

さっきの青いテントがあったのです。

「えっ、嘘!」・・・するとテント内に

明かりがつきました。

そしてまだらになったテント内から二つの

てのひらが黒く浮かびあがりました。

テント内の人が私のほうに向かって手を

突っ張っているのです。

私は一瞬気が遠くなりかけましたが、

急いで反対側から外に出て横に回り込み、

持っていた懐中電灯でそのテントを照らしました。

そのテントの中の人らしき?者は、

あちこち手探りをしているようで、

ジッパーを開けて外に出ようとしています。

私はその光景が怖くなり、後ろも見ずに

沢に入り膝までぬらして駆け下りました。

途中真っ暗な中で何度も転びながら駆けて、

駆けて、駆け下りました。

懐中電灯も放り出してしまいました。

息が切れて走れなくなったところで、

うずくまって震えながら朝を待ちました。

次の日ふもとから人を呼んで昨夜の場所に

行ってみると、二つのテントがならんであり、

一つは私のもの、一つは青いテントでしたが、

昨日見たよりもずっと朽ち果てていました。

テントの中には10年以上経過したと

思われる男性の人骨がありました。

私はそれ以来動物の撮影はやめ、

山へも行っていません。


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