【洒落怖にならない怖い話】これは俺が中学のときに体験した実話。 長編 - 超怖い話 実話

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【洒落怖にならない怖い話】これは俺が中学のときに体験した実話。 長編

これは俺が中学のときに体験した実話。

だからできあがった怖い話みたいなオチとかない。

それにちょっと長くなりそう。

なので、暇な人だけ読んでくれ。

IMG_2037.jpg


中二の夏休み明け、クラスに転校生が来た。

何かぱっとしないスゲェ地味なコ。

俺らは

「彼女華がないねえ」

と小馬鹿にして、興味をもたなかった。

実際スポーツや勉強に秀でたわけでもなく、

類は友を呼ぶっていうか、

おとなし目の女子だけに相手にされたようだ。

体育祭が近づいたある日、

俺は転校生がブレイクしてるのを目の当たりにした。

昼休み、彼女のまわりに女子か集まっている。

そして、あだ名までつけられていた。

「ギボチャン」

なんと、あの宜保愛子からのものらしい。

彼女タロットカード占いができるらしく、

それが良く的中するとのことだった。

タロットカードで背後霊を言い当てるのもおかしな話だが、

今考えるに、彼女には霊感があったんだろうね。

そのギボチャン、

男子の占いはできないとかいってた。

たぶん個人的な感情が入るからじゃないか、

なんて噂してたけど、

やっぱ恋愛なんぞ占ってもらいたがる女子が多かった。

それが原因でトラブルが起きたんだけどね。

まあご多分に漏れず、

うちの学校にもDQNはいたね。

ツッパリ、不良と呼ばれる人たち。

そういう連中て、結構恋愛はお盛んでしょ。

恋愛ていうより、

男盗った盗られたみたいな感じだけど。

ギボチャンはそれに巻き込まれたみたいだった。

イケメン、ヤリチンヤンキーが二股かけてたらしく、

片方の女Aがどっちが本命か占ってもらったそうだ。

するとギボチャン、ビビッて占い、

というか霊視中に黙り込んでしまったらしい。

「どうなんだよう」

切れたA相手に、目を閉じて固まるギボチャン。

周りの仲間も

「言ってあげなよ」

とか

「マジつらいんだよ」

みたいな感じでヒートアップ。

ギボチャンの本当の友達(地味な人々)は

遠巻きに見守るばかり。

俺も他の男子もドキドキしながら野次馬してた。

集団ヒステリーが頂点に達した時、Aが椅子を蹴って、

ギボチャンの髪をわしづかみ。

そのまま壁にゴンゴン叩きつけた。

さすがにみんなで止めさせたが、

ちょっと普通じゃなかったね。

ちなみにAは隣のクラスで、

当時の俺のタイプだったりしたけど。

騒ぎを聞きつけて担任や先生たちがやってきて、

その場はなんとか収拾した。

それから双方の親が呼び出され、

何かあったらしいが、

ギボチャンしばらく学校休んだ。

一日だけ来たが、何かずっと怯えた感じで、

午前中早退した。

それから姿を見せない。

こりゃ登校拒否か?みたいな噂が流れる頃、

俺の友人がギボチャンの真相を伝えてきた。

ここだけの話とか言いながら、

みんなほとんど知ってたみたいだが・・・

「どうもA(暴れた女子)に霊が取り付いてて、

ギボチャンそれが怖いみたいな」

「ギボチャンにだけはっきり見える霊なんだけど、

顔が火傷でグチャグチャ。鼻と口の原形がなくて、

真っ黒な皮膚に目だけ真っ赤だそうだ。髪の毛もなくて」

そういうのが校舎をうろうろ彷徨っているらしい。

(Aも最近授業中廊下でぶらぶらしてんなあ、金髪で)

俺はギボチャンよりAのことが気になってた。

中一の時同じクラスで、

ちょっとやんちゃだったが、可愛くて人気もあった。

それが今や完全なヤンキー。

化粧してるAに萌えたりもしてたんだが、

何か荒れ狂ってる感じだった。

そう思ってるのは俺だけじゃなくて、

Aの荒廃ぶりを霊の所為だと言い出す奴もいた。

ギボチャンの話から、

顔に大火傷を負って死んだ生徒が焦点になった。

でも、そんな話誰も聞いたことがないと言う。

先生も一部熱心な生徒の意を受けて調べたらしいが、

分からなかった。

「十五年以上前の話だったら、

それ以上勤続してる先生はいないからなあ。

ああ、用務員のBさんなら心当たりがあるかもしらん」

放課後、一部の熱心な生徒(俺の友人)は

一人でBさんの元を訪ねた。

「顔を火傷した女子生徒の幽霊?いや知らないねえ」

ちょっと顔色が変わったBさんに、

友人は必死に食いついた。

「その幽霊に取り付かれてる友達がいるんです。

お払いとかしたら助かるかもしれない」

友人の真摯な態度に、Bさんは打たれたらしい。

「ここだけの話。誰にも言っちゃいかんぞ」

二十年近く前、

うちの学校で校内暴力の嵐が吹き荒れた。

ある不良グループは特に素行が悪く、

何度か警察沙汰も起こしていた。

その連中が、冬のある寒い夜、

街の自動車整備工場に忍び込み、

シンナー遊びをやったそうだ。

焼却用ドラム缶に火をつけ、

暖を取りながらのことだった。

しばらくすると、ドラム缶の火が消えかけてきた。

すると寒さに耐えられなくなったヤンキーの一人が、

らりったまま近くにあったガソリンか何かを投げ入れた。

ぱっと炎が燃え上がり、

ドラム缶近くにいた女の子がそれに呑まれた。

回し吸いしていたビニール袋は一瞬に引火し、

彼女の頭は炎に包まれた。

仲間が焦って火を消そうとしたが、

熱で溶けたビニールは顔にこびりつき、

消火に手間取った。

「多分そのコだろう。事故扱いで事件にならなかったが、

ガソリンを投げ込んだのは、

そのコの彼氏だったという話だ」

「で、その女の子はどうなったんですか」

友人が尋ねると、Bさんはぽつりと一言。

「さあ?どうなったのかねえ」

その後どうなったかは、

Bさんの言葉どおりである。

火傷を負った女子生徒の名前は分からない。

俺と友人が行った自動車整備工場は

大型パチンコ店となっていて、

その跡地すらはっきりしない。

ギボチャンはいつの間にか転校していた。

Aは卒業式を待たず、街のチンピラと家出した。

友人はその翌年のバレンタインに、

ギボチャンの友達からチョコをもらった。

オチとかないのだが、確かにAが荒れ始めた前後、

パチンコ店がオープンした。

そして、そのパチンコ店で、

俺は一度も勝ったことがない。


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