【洒落怖にならない怖い話】今でも俺はあの顔を忘れていない。短編 - 超怖い話 実話

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【洒落怖にならない怖い話】今でも俺はあの顔を忘れていない。短編

俺が高校生だったときの話だ。

運動会で掲げる「クラス旗」を作るため

友人数人と夜遅くまで学校に残っていた。

工業高校で夜間の授業もあるため

IMG_2047.jpg


夜遅くてもそれなりに校内に人はいた。

突然校内アナウンスが。

「今は図書室、これから図書室

おまえらなjlhぇうっかう゛ぇあじぁmこ;」

最後の方はよく聞き取れなかったが

お婆さんの声のようだった。

異様な空気を感じた友人達も、

変な声だっただの婆さんの声だっただのと言い、

ひとしきり気味悪がったアト肝試しのノリで

図書室に行くことになった。

図書室に行く途中またアナウンス。

「先程アナウンス機器に不具合が生じ

誤った校内放送が流れてしまいました。

繰り返します~…」

幽霊の正体みたり云々とはこのことか、

と興ざめしつつも

「でもひょっとしたら幽霊のひとつやふたつ」

と俺たちは一応図書室に向かった。

図書室のやや手前にある機械工業科準備室

(イメージが伝わりにくいかも知れないが

ドリルやら電気ヤスリやらがおいてある)

に先生方が6人。

中には俺の知らない先生もいらしたが

体育の先生方がほとんど。

そして一人のフリフリ、今は

「ゴシックロリータ」

ってェのかな、そんな感じの服装の老婆が

先生方に囲まれて椅子に座っていた。

後に友人が言うには老婆の足下は靴下で

ウォーターポンププライヤー(レンチのでっかいの)が

ひとつ床においてあったそうだ。

その老婆の顔が結構なモノで、

「新耳袋」だかなんだかの映画の宣伝、

そのラストに出てくる、

バスケットボールをもってこっちに

走ってくるお婆さん。

あのお婆さんの頬にショッキングピンクの頬紅を

でたらめに塗ったくった異様な化粧。

その老婆が俺たちに気づき、

「このぼけあmkljlJIL」

と、口走り立ち上がってこっちに来ようとしたが

先生方に取り押さえられた。

恥ずかしいことだがおれはそのとき

裏声で悲鳴を上げてしまった。

「落ち着いて!ね、ええから落ち着いて!」

先生方もあわてて老婆をクールダウンさせようとなだめる。

ドラマみたいな光景に入り口付近で固まっていると、

「破戒僧」とあだ名される先生が

準備室の中を見せないよう入り口を遮り

「お前らもう遅いから帰りなさい」

と言った。

老婆のことを尋ねられるような雰囲気ではなく、

俺たちはもとの部屋に戻った。

「おいアレきちがいと違うか」

「さっきの図書室の放送って…」

「あの顔みたか、あの顔」

「みたみた」

等々会話を交わし、早々に解散した。

その老婆が新聞やニュースで

取り上げられることはなかったが

今でも俺はあの顔を忘れていない。

あの老婆の足下のウォーターポンププライヤーは

誰かがしまい忘れたモノだと信じたい


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