【一番怖い話】「こんな事が世の中にはあるのね・・・」短編 - 超怖い話 実話

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【一番怖い話】「こんな事が世の中にはあるのね・・・」短編

母から前住んでいた家の話を聞いた。

私たち家族は、住んでいたマンションが

建て直されるので、父の知人に

借家を紹介してもらった。

IMG_1427.jpg


築3年程で、白い壁に青い屋根の袋小路に位置するその家は、

庭も広く当時私が通っていた幼稚園にも近かったので、

すぐにみんなが気に入った。

その家に住み始めて一ヶ月が過ぎた頃、母が深夜に

おかしな音を聞き始めた。

夫は仕事、子供たちは自分の隣で寝ている・・・

それなのに、深夜2時を過ぎると何処からか、

『シャララ・・・シャララ』と乾いた音が聞こえる。

夜に調べるのは怖いから、昼間に探してはみたが、

音の正体は見つからなかった。

深夜の物音に慣れて来たある日、母は息子たちを

小学校へ、娘を幼稚園へ送り出し出掛けた。

買い物をし近所の友人たちとの会話に花を

咲かせていたら、気が付けば15時を過ぎている。

急いで帰宅すると、まだ、誰ひとりとして家に

はいなかった。

子供たちが帰ってくる前に掃除を済ませておこう。

そう思った母は、2階に向う。

だが、2階行くと掃除どころではなかった。

2階の障子全てが破かれている・・・。

驚いた母は、盗難に遭った物はないかを確認した。

だが家は、荒らされるどころか、何かが侵入した様子もない。

手の指の形あけられた穴に手をあててみると、

自分の指よりも随分と細い。

これは子供たちの悪戯だろうと思い、

母は子供たちの帰宅を待った。

「ただいまー」

息子たちが帰ってきた。

母はふたりを2階に連れていって問いただす。

けれど、ふたりは言う。

「俺達じゃない」

「だって俺達じゃ1番上までとどかないし」

確かに、ふたりはまだ小学校高学年で、

背伸びをしても1番上までは届かない。

「それにこの穴、俺の手より小さい」

下の方の息子が手をあてると、

穴は次男の指よりも細い。

それは長男でも同じだった。

「それに母ちゃん、俺達が帰ってきたのは

母ちゃんの後だろ?俺達じゃ家にはいれない」

言われてはじめて気付く。

子供たちには鍵を持たせていなかった。

しばらくして、他にも色々と不可解なことが起こり、

この家を引っ越すことになった。

相談してみたら、この土地自体が私たちの血が

合わなくて、亡くなった人たちが助けを求めて集まるらしい。

袋小路だったことも原因して、よくないモノが

そこに集まってしまった様だ。

最後の大掃除の時に、自分たちは使って

いなかった押し入れの天袋の掃除をした。

そこで前の人の忘れ物を見つける。

どうやら、おもちゃ箱のようだ。

片付けようと持ち上げると、母が毎晩聞いていた

『シャララ・・・』と言う小さな積み木のぶつかる音が

響いて、ようやく原因がわかり母も

「こんな事が世の中にはあるのね・・・」と思ったらしい。


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