【超怖い話 実話】中学一年生の頃、私(女)はいわゆる、ぼっちという奴だった。長編 - 超怖い話 実話

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【超怖い話 実話】中学一年生の頃、私(女)はいわゆる、ぼっちという奴だった。長編

中学一年生の頃、私(女)はいわゆる、ぼっちという奴だった。

完全に一人というわけではなくて、友達と普通に

話したりはするけれど、特定のグループには

所属していない、準ぼっちの立ち位置。

IMG_2073.jpg


話しかけられれば話すけど、自分から友達に

歩み寄ることはなかった。

ぼっちの人なら分かるかもしれないけど、要は、

他人に興味がなかったんだよね。

クラスメイトの名前も中々覚えられなくて、

友達の噂についていけない。

誰が誰を好きだとか、ふーんそっかって感じで、中学に

入っていきなり皆がそんな話に夢中になるもんだから、

話に入る余地がなくなった。

多分私だけ、まだ子供だったんだね。

流行りの携帯も私は持ってなくて、私は完全に

『乗り遅れた』子だった。

ところで私のクラスには一人、避けられてる女の子がいた。

別に性格が甚だしくアレとかそういうんじゃなかったんだけど、

ちょっとお母さんが変な人でね。良くない噂が広まって、

体面社会の中学で彼女に近づく人はいなかった。

でも、さっき言ったとおり私はぼっちで噂に疎かったから、

そんなこと全く知らなくて、彼女に話しかけられた時も、

普通に受け答えしていたんだ。

そしたら、だんだん彼女、私しか話し相手が

居なくなったみたいで、休み時間毎に

私の机に来るようになった。

その頃には流石に私の耳にも彼女の噂は

届いていたけれど、私は普通に彼女の友達をしていた。

彼女にとっての友達が私だけだったように、私の友達も、

彼女だけだったから。

彼女もきっと、それを感じて安心していたのだと思う。

彼女とはいろんなたわいない話をしたけれど、

家族の話だけはしなかった。

多分、私も彼女も意図的に避けていたのだと思う。

私が彼女と仲良くなってからも、相変わらず

彼女の母親の噂は耳に入ってきた。

夜中に彼女の家の近くを通ると奇声が聞こえる。

野良猫を捕まえて家の中に連れ込むのを見た。

新興宗教にどっぷりと浸かっている。

彼女に父親がいないのは母親が自殺に

追いやったから・・・など、どれが本当でどれが

尾ひれだったか、判断のしようはない。

もしかしたら根も葉もない噂ばかりかもしれない。

でも私は、そんな噂より、もっと恐ろしいものを

彼女の家に見てしまった。

前置きが長くなったけど、私がそんな彼女と縁を

切るきっかけとなった話をします。

夏休みが明けて間もないある日、彼女が

風邪で学校を休んだ。

彼女が休むのは初めてで、久しぶりに話す人が

いない学校での一日に、私が変な懐かしさと少しの

淋しさを覚えていると、ふと私の頭にある考えが浮かんだ。

彼女の家に、プリントを届けに行ってあげようと思ったんだ。

帰る方向が私とは逆の彼女には、本来、

別のクラスメイトがプリント係に割り当てられる。

不運にもその係に任命された男子は、

快く私にその役を譲ってくれた。

「お前ら、仲良すぎ。できてんじゃねぇの」

男子はヘラヘラ笑ってたけど、内心、かなり

安堵してたんじゃないだろうか。

先生から教えてもらった彼女の家に向かう途中、

私はかなりドキドキしていた。

プリントを届けに行こうと思ったのは、ほんの

軽い好奇心からだった。

彼女の家を見てみたい。

まさか噂ほど酷い家ではないだろう、と・・・。

しかし、いざ行く段階になって、自分のした行為が、

彼女への裏切りに当たるのではないかと思えてきた。

決して口には出さないけど、彼女は家族のことを

知られるのを嫌がっているに違いない。

特に、私には。

後悔したけど、重要なプリントも有ったから

捨てていくわけにもいかない。

届けに行くしかなかった。

トボトボと歩き、彼女の家についた。

少し小さめの一軒家。

少し古びてはいるけれど、街並みに溶け込む

普通の家で、私は少し自信を取り戻し、

一呼吸置いてインターホンを押した。

二階の窓がガラッと開く。

彼女だ。

彼女はびっくりした顔をして、その首を引っ込めた。

続いて、階段を降りてくる音。

母親が出なかったことに私はホッとして、

彼女が出てくるのを待った。

スーッ・・・・・・ストン。

ふすまが開いて、閉まる音。

なんだろう?と思ったけど、直後にドアが

開いて、彼女が出てきた。

風邪が治っていないのか、顔色が悪い。

「A(私)ちゃん、どうしたの?」

「これ、プリント預かったから」

彼女の声はハッキリとしていて、別に変な様子は無い。

私は安心して、プリントを渡した。

早く元気になってねとか、二言三言言葉を交わして、

彼女は二階へと上がって行った。

何事もなくプリントを届けられたことにホッとして、

私は帰ることにした。

彼女の家を去る時に、私はあることに気づく。

玄関の向かってすぐ左に当たる部屋のカーテンが

開いている。

さっきの、ふすまの音の部屋?

そう思って、何気なく見た。

これがいけなかった。

畳の部屋の中心。

小柄な女の人が、両手で何かを上に掲げ、

フラフラと立っている。

丁度、電球を交換してるみたいに。

手に持ってるのは猫だった。

いや、もしかしたら犬?わからない、

死んでるように見える。

何あれ?

急に怖くなって、私は一目散に駆け出した。

その時背中のほうで、カーテンが閉まる音を

聞いた気がする。

翌日、彼女は学校にやってきた。

私は昨日見たものが気になって気になって、

でも彼女に聞けるわけないし、悶々としていた。

彼女は普段通りで、私はもしかしたら本当に電球を

交換してる母親を見ただけかもと思い始めた。

そう思ってたら、休み時間、彼女がこんなことを言った。

「今日ね、お母さんまで風邪引いちゃって、

うつしちゃったみたいなの。Aちゃんは大丈夫だった?」

間接的な話題だけど、彼女が母親のことを口に

するのは初めてで驚いた。

かなりの違和感。

そして、給食前の四時間目、彼女は倒れて

保健室に連れてかれた。

かなり無理をして学校に来てたみたい。

そんな様子はなかったけど、彼女は38度近くまで

熱が上がっていて、実際はフラフラの状態だったらしい。

彼女は先生の心配を振り切って、一人歩いて帰って行った。

学校の近くだから大丈夫だと思うけど、

私は心配で、彼女のことを考えている内に、

一つの嫌な考えが浮かんだ。

もしかして、無理をして学校に来たのは、

学校を休むと私が家に来るから?

そう考えるとそうも思えてくる。

彼女は今日母親の話をしていた。

あれはもしかして、私の気を何かから反らすため?

止せばいいのに嫌な考えは止まらなくて、

考えれば考えるほどしっくりくるように思える。

昨日聞いたカーテンの音、あれはもしかして、

二階の窓から私を見ていた彼女が閉めた

カーテンの音だったんじゃ・・・。

そんな疑問を抱きながらも、これまで

通り私たちの仲は続いた。

あの女の人がなんだろうと、彼女は彼女だし、

良い友達だと思っていた。

知られたくないなら追求はしない。

それで良いのだし、その方が良いと思ったから。

ところが、12月に入ったある日、彼女がまた学校を休んだ。

先生によれば、また風邪だと言うこと。

クラスではもう私と彼女は仲良しカップルみたいに

扱われていて(この頃には彼女もほんの少し他の人とも

話すようになっていて、以前ほどは避けられていなかった)、

当然のように先生にプリントを押し付けられた。

私は、嫌だな、嫌だな・・・と思いながらも行かないわけに

はいかず、前と同じようにトボトボ彼女の家へと言った。

ポストに入れちゃおうか。

彼女もその方が、喜ぶと思うし。

そんなことを考えてる内に、彼女の家に着いた。

玄関のドアの前。

誰かがうずくまっている。

彼女だった。

「ちょっと、どうしたの?」

私はびっくりして声をかけた。

彼女があげた顔は青白く、私を見て薄く笑った。

「プリント、Aちゃんが届けに来ると思ったから・・・」

「いや、だからって」

「とにかく、ありがとう」

明らかにおかしい。

何かを隠している。

彼女はプリントを私の手から奪い、玄関のドアを開けた・・・

と思ったら、急に口を抑えて、吐いた。

「大丈夫、大丈夫だから」

再びうずくまる彼女。

手に持つプリントは戻したモノで汚れ、

服にもいくらかかかっていた。

「大丈夫なわけないでしょ、いいからここにいなよ」

こうなると、もうつべこべ言ってられない。

私は玄関から顔をのぞかせて、彼女の母親を呼んだ。

「すいませーん、誰かいますかー?」

「お願い、Aちゃん。いいからやめて」

Aちゃんは涙目で言ったけど、私は突如湧き上がる

謎の友情に燃えていた。

こんな状態の彼女をほっておけるわけがない。

母親がどんな人だって良いよ、

友達なことには変わりないじゃない。って。

誰も出てこない。

私は彼女の母親にイライラした。

こんな状態の彼女を残して、母親は何をしてるのか?

「ちょっと、家上がるよっ」

「だめっ」

彼女の制止も聞かず私は家に上がった。

「すいませーん!」

反応なし。

これはもう仕方ないと思い、とりあえず彼女の

吐いたものを処理するため、玄関から続く廊下の

トイレらしきドアに向かった。

拭くものを取りにいくためだ。

と、何かが聞こえる。

廊下の左手、あのふすまの部屋からだ。

やっぱり、いるの?

怖いもの知らずモードの私は躊躇なくそのふすまを開けた。

結果として、その母親とみられるその女性は、いた。

前と同じポーズで。

やっぱり死んだ猫を掲げて。

でも、そんな異様なポーズがどうでもよくなるほど、

さらに異様なものがその部屋にはあった。

私に気付きすらしない様子の母親。

その手に掲げる猫に誘導されて、

私の目は天井へと向かった。

天井には、ひとつの大きな顔があった。

目。
鼻。
口。
それだけ。

眉も、髪も無かった。

まるで肉のお面が貼り付けてあるかのように、ピッタリと。

頭がクラクラした。

急な事態に脳が追いつけず、私は叫びも逃げもせず、

それをじっくりと見てしまった。

作りもの?なに?

眉も髪もない顔は、男か女かすらわからない。

感情の無い目は、真っ直ぐと下を見つめていた。

それから目が離せないでいると、彼女の母親が私に

トコトコと歩みよって来て、「はい」と普通の声で、猫の死骸を、

私に差し出した。

それで私は限界だった。

声も出さず私は駆け出して、ドアを開けて玄関から外に出た。

外にいた彼女は私の顔を見て、全てを悟ったようだった。

「Aちゃん、ちがうの!アレは作り物でね、私のお母さん、

おかしいの、お母さんがおかしいだけなの!」

彼女の声を背に、私は逃げた。

風邪で弱っている彼女を置いて。

でもそんなことにもう構っていられなかった。

あれは作りものじゃない。

ふすまの部屋から逃げる直前、私はあの天井の顔が

瞬きをするのを、見てしまったから。

そして次の日から、彼女は学校に来なくなった。

彼女に対する罪悪感もあったけど、当時はただただ

恐ろしくて、私は忘れるように努めた。

それ以来、私は彼女を見ていない。

オチも無いですが、終わりです。

あの事件以来、彼女との交友はぷっつりと途絶え、

ほとんど何も分からぬままです。

あのふすまの部屋はなんなのか?

母親は猫の死骸を使って何をしていたのか?

ただ一つ風の噂で、彼女の父親は本当に死んで

いたと言うことを聞きました。

今はどうか分かりませんが、当時は親切な叔父さんが

近所に住んでいて、彼女ら一家を気にかけてくれていたそうです。

彼女は今どうしているのか、今ではただ、

それだけが気になります。


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