【怖い話 実話 じわ怖】バイト先でいわゆるチャラ男がいた。長編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 じわ怖】バイト先でいわゆるチャラ男がいた。長編

父が昔社長してたが、俺が高2のときに

潰れて一気にド貧乏に転落。

「学費分は寄せてあるから心配するな」

とは言われてたんだけど、

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たいした額じゃないってことがわかって、専門に進んだ。

早く社会に出て家計を助けてやろう、という考えがあったもんで。

上京してからの住まいは、半分物置と化しているようなところ。 大家が空き部屋に、産業廃棄物みたいなものを溜め込んでいたので、
俺以外に住んでいる人はいなかった。

ただ安いからというだけで、そこに住むことにした。

まるで小屋。

不動産屋も同情して、礼金はいらないと言ってくれた。

バイトも一生懸命やってた。

バイト先でいわゆるチャラ男がいた。

チャラ男とあと2人に、
バイト帰りに誘われて飲みに行ったとき、
チャラ男が

「俺、実は恵子ちゃんとつきあってんだ」

と言い出した。

恵子ちゃんってのは同じバイトの子で、
その時に俺が惚れていた子。

真面目で純情な感じで、ルックスはまあまあ。

菅野美穂っぽかった。

金貯めて引っ越したら、告白しようと考えていた子だった。

チャラ男の話によると、先月に社員の送別会があって、

その帰りに方向が一緒だったチャラ男と恵子ちゃんが、
同じタクシーに乗った際に、

「うちでコーヒーでも飲みませんか」

ということで恵子ちゃん宅へ招かれて、そのままセックル。

みんなで驚いていたら、チャラ男が調子に乗ってペラペラ話し出して、
ヤルとどんな感じになるとか、●ェラがうまいとかゲスな話満載。

俺は目の前が一瞬真っ暗、頭の中は真っ白。

血圧下がるし。

平静を装っていたけども、
ゲス話で想像しちゃって吐き気を催して退席。

真っ白人間の状態で自宅の最寄り駅着いてから、

「ああ、あんな小屋に帰りたくねえなあ」

なんて思って、気晴らしにふらふら散歩してた。

でも気なんか晴れない。

普段来ないようなところまで歩いてきてしまって、
とりあえず自販機で缶ビール数本買って、こども公園で座った。

そんなときって、何かのせいにしないとやってられないもんで、

「あーオヤジが会社倒産しなきゃ、まともな生活してたのに」

とか、そんなことばっか考えてヤケ酒してた。
(たかがビールですが)

「普通の学生は楽しそうなのに、なんで俺は小屋みたいなとこ住んで、
バイトたくさんして貯金してんだろ。楽しくねえよ」

とかいろいろ一人で愚痴ってたら、なんだか悲しくなってきて、
いつのまにか嗚咽を押し殺すので精一杯だった。

そのときに子どもの声で

「泣いてるの」

と聞こえ、声の方向を見た。

ベンチの斜め後ろの木のあたり(だったと思う)に、
5歳くらいの女の子が立ってた。

「どうしたの?」

って言うの。

そんで俺びっくりして泣きやんで、

「一人でいるの?」

って聞いた。

女の子、しばらくして、

「泣かないで、だいじょぶだよ」

って。

それだけ言って、暗闇にすーっと消えていった。

正直、怖くなった。

ただ

「すぐ近所の子か」

と思って、追いかけることはしなかった。

そのへんの地域知らないし。

江戸川区の下町だし。

その直後、むわーんと香水みたいないい匂いがした。

俺の周囲に誰もいないようなので、なんだこれ?と思ったんだけど、
それどころじゃなくて必死にクンクンした。

癒された。

匂いって自分のツボがあるんだけど、ドンぴしゃで気分がよかった。

匂いがなくなってから正気に戻った。

何してんだろ俺、って。

やらなきゃいけない学校の課題とかを思い出して、すぐ帰宅した。

それからバイト先では、恵子ちゃんがやめてしまった。

チャラ男が

「つきあってるのしゃべっちゃった」

と言ったら即。

そのへんの事情は聞いてないけど、恵子ちゃんも察したかと。

俺は無事に学校を出て、就職をして結婚もした。

娘も生まれた。

ついこの間。

盆休みの帰省前に、幼稚園の娘と嫁さんと横浜へ行った。

嫁さんと横浜に来たのが結婚前以来のことだったので、
普段は淡々としてる夫婦の時間が戻ったような気がした。

なんとなく嬉しくなってしまい、1泊することにした。

先にチェックインだけして、またいろいろとうろつくことにした。

夕方、公園で小休憩してアイス食べてたとき、
風が強くて目にほこりが入ったからゴシゴシやってた。

そしたら娘が

「お父さん泣いてるの」

って、心配して声かけてきた。

「目にほこり入っちゃったんだよ」

って俺が言うと、

「泣かないで、だいじょぶだよ」

と言って、テケテケとかけていった。

なんだっけこれ、この感覚。

不思議な感じ。

と思って、それからしばらく考えてたんだけど、
ホテルに戻る直前で、

「ああああキタこれ。あのときの子どもじゃねえか」

と。

顔覚えてないけど、ほぼ同じシチュエーションだった。

その不思議を説明するのもめんどくさいから、
嫁さんがホテルの食事に行くので着替えてる間に、
1人でほくそえんでた。

娘のことがいつもよりも可愛く思えて、激しくかまってた。

2人でキャッキャして遊んでたら、準備が終わった嫁さんが

「2人で楽しそうじゃないのー」

と出てきた。

そしたら、香水の匂いがむわーんと。

「おまえ香水つけてんの?普段つけてないだろ?何の香水?」

と聞いたら、

「さっき私、雑貨屋で買ってたの見てなかったの?
お父さん、○ちゃんのことばっか見てるんだよねー」

と娘に言った。

さっきのこともあって、すぐに、あのときの匂い?と思った。

それで俺は、完全にテンションが上がってしまったんだけど、
やっぱり説明するのもめんどくさいし、嫁さんオカルト嫌いだし。

お化け屋敷すら入れない人なので、食事の席では話さなかった。

ただいつもより、嫁さんと娘が新鮮に見えたのだけは確かだった。

その翌日、うちの実家に帰省したときに、
酔っぱらった勢いでそのことを話したんだけど。
何のことやら理解してなかった。


うっかり誘導尋問にはまり、

「菅野美穂に似てた」

というのだけは、やたらとケチをつけられた。

俺のかつてのアイドルなんだが。

15年越しの出来事なんだけど、単に思い過ごしかもしれないけど、
自分に都合よく思っててもいいよな、これ。

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